短歌『記憶と継承と』 お題:一杯


 みやびやか

 鼻歌交えた

 台所

 背中の向こう

 何をこさえて


 こさえる、だと変換できませんでした。こしらえる、だとできました。辞書を引けば【こしらえる→こさえる】に変化したとか。言葉の変化は日本語的なあるあるですよね。


 主題としてはこれから腹一杯、ということです。朝ご飯や夕ご飯のイメージです。(一個前の狂歌は忘れてください!)


 まな板は鳴るし、おそらく鍋のあたりから匂いもする。でもまだまだ出来上がるものの見当は定かではない。


 子供が親を見て、大人になっても覚えていて、いつか自分も何かを拵える。

 あるいは人によって、パートナーの姿を情景に重ねられる方もいると思います。


 今の時代、大抵のことは男女を問う時代じゃないのでそこに男性的、女性的な偏りは無いようにしたつもりです。ただ、各々がかつて持っていた情景は反映されるかと思います。料理の風景に抱く思いも違うと思いますので。


今回はそんな感じの短歌でした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る