僕の恋♡

何とかパールは一命をとりとめた。

採血が下手だけど、手術はうまかったのか?

とにかく、助けてくれてありがとう。


「本当にありがとう」


パールの飼い主は、陽一に感謝していた。



あれから、3ヶ月が経ってパールは退院した。

外出は、もう二度としてはいけないと言われたパールに僕は会いに来た。

もちろん。

陽一も一緒だ。


「ごめんね、ショコラが南さんの所のパールちゃんを気に入ってるみたいで」

「いいの、いいの。パールも嬉しそうだから大丈夫だよ」


ぎこちない二人だけど、パールと僕のお陰でうまくいきそうだ。


「ニャーオ」

《パール、僕と付き合って》

「ニャー」

《仕方ないわね。少しだけよ》


僕は、パールに近づいてすりすりと頭を擦り付ける。


「何かうまくいったのかな?」

「そんな感じするね」

「じゃあ、また連れてこなきゃ」

「うん。いつでも」

「あのね、南さん。俺も好き。だけど、俺、うっちゃんの事も好きなんだ」

「知ってる。告白されたから」

「うっちゃんに南さんが好きだってちゃんと伝えるまで待っててくれないかな?」

「少しだけだよ」


どうやら、僕のお陰で陽一の恋もうまくいきそうだ。

人間という生き物は、猫がいなくちゃ何も出来ないんだから

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猫の恋♡ 三愛紫月 @shizuki-r

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