恋の終わらせ方
竹
第1話
1
僕には好きな人が居る学校の一学年年上で、文武両道で美しい、とても人気な人です、先輩とは中学からの付き合いで、先輩を追ってこの学校に進学した、
「水瀬ご飯一緒に食べよ」
昼休み教室にいると先輩にご飯に誘われた。
「分かりました先輩」
先輩とは中学からの中だけれど、高校ではもっと仲良くなれた。
「じゃあいつもの場所いこ」
そう先輩が言うと僕たちは移動し始める、いつもの場所とは中庭のベンチのことです。
「先輩のお弁当毎回思いますけど、凄く美味しそうですよね」
先輩のお弁当は凄く栄養バランスや彩りが考えられている。
「ありがとうこれ私が作ってるんだ」
先輩の凄いところをまた見つけらた。
「凄いですね、でも時間かかってるんじゃないですかこれ?」
「うん少し大変だけど、妹とお母さんの分も作ってるんだけど、私のお弁当美味しいって言ってくれるから、そんなのも気にならないよ」
そう言う先輩の顔には屈託のない笑顔と言うものだった、そしてたわいのない話をしていると、先輩がこんなことを言ってきた。
「話は変わるんだけどそういえばさ、水瀬好きな人ととかいたりする?」
こういうときってどう答えるのが正解なんだろうか、まさか貴方ですと言うわけにもいし、僕は「居はします」と答えた。
「誰々!!」
先輩は興味津々といった様子で聞いてきた。
「秘密です、恥ずかしいので」
すると先輩は「えー」と少し残念がりました
「じゃあさその人とはいい感じなのかだけ教えてくれない?」
とやはり興味津々に聞いてきた、先輩は恋ばなが好きらしい。
「最近は良く話しかけられたりするようになったんですけど、友達以上に見てもらえてる感じがないとゆうか、とにかく仲良く離れてるけどもっていう感じですかね」
先輩は僕のことを友達以上に見ていない、これは疑惑ではなく、確信に近い。
「でも水瀬モテそうだけどな、アプローチしたら行けるよ」
こんなことをいっている多分、脈など微塵もないんだろうな。
「うーん、もう諦めてる感じです三年ぐらいこんな感じなんです」
中学よりかは仲良くなれたかもしれないけど、最近は先輩と話すのがとても辛くなってきている。
「水瀬なら諦めずに頑張ればいけるって」
知らないって残酷だよね、僕がこのまま先輩にアプローチし続けても、振り向かないのは分かっているだけれども、好きな気持ちは捨てられやしない。
「ありがとうございますもう少し頑張ってみます」
そんなこんなで昼休みが終わり、午後の授業終わって放課後になって帰りの支度をしていると。
「帰ろうぜ、今日も家よってく?」
話しかけて来たのは、幼稚園からずっと一緒の親友、戸崎優真くんです。
「うん、今日もよってくよ」
放課後優真くんの家に行ってゲームだったり勉強だったりをするのが日常になっている。
「オッケー、今日はなにするよ?」
「やっぱ新作のあれでしょ」
等話をしながら足を進めていると下駄箱についた、僕が下駄箱を開けると、一通の手紙が入っていた。
「あっくんまたラブレター?」
と後ろから優真くんの声がした、因みにあっくんとは、僕が優真君にあだ名で読んでほしいといって、優真くんが決めたあだ名だ。
「多分そう、校舎裏に来て欲しいだって」
僕は優真くんに「少し待ってて」と言いながら校舎裏に行く、校舎裏には一人の生徒がいた。
「きょ、今日は来てくれてありがとう」
そこにいた生徒は緊張しているのか声が強張っているようだ。
「うん、そのなんのようなのかな?」
おおよその検討はついているが、分からない振りをする。
「単刀直入に言います、水瀬さん付き合ってください」
「ごめんなさい私には好きな人がいるので」
僕が断るとその生徒は落胆こそしないが少し悲しそうに帰っていった、告白はいつもこうやって断っている。
「あっくんどうだった?」
下駄箱に帰ると優真くんにそう聞かれた。
「やっぱり告白だったよ」
「モテるのも大変だな」
個人的には告白をされて嬉しい気持ちはあるが、なんと言うか相手が相手なだけに複雑な気持ちだ。
「皆本当の僕を知らないから告白してるんだと思う、それって何か騙してる気がするんだよね」
僕の
「うーん、でもさ皆人に言えないような裏の顔なんて持ってるもんだって、あっくんはそんなに気負いすぎなくて良いんだよ」
「そうなのかな」
でも、そういう考えの方が少しは楽なのかもしれない。
「そうそう、こういう湿っぽい話は終わり、楽しい話をしようぜ」
「うん、そうだね」
そして僕たちは今週でるこのゲーム楽しみなんだとか、そういった話をしていると、優真くんの家に着いた。
「ただいま」「お邪魔しまーす」
と言うと優真くんのお母さんが出てきた、もうすっかり顔馴染みだ、そして挨拶をして二階にある優真くんの部屋に足を運びます、部屋についたら僕たちは最近出たゲームをし始めた。
「ちょっ、あっくんそれずるいって」
「対処法分からない方が悪いんだよ」
新作では大抵のことがわからん殺しで通じるから楽しいな、とこんな感じで遊んでいると優真くんがこんな事を口にした。
「ところでさ、話変わるんだけど例の先輩とは上手くいってるの?」
優真くんには、よく先輩関連の話で相談になってもらっている。
「うーん、もう諦めてる感じかな」
「でも仲良くなれてきてるんだろ?」
「そうだけど、先輩には後輩としか見られてないし、それに最近は先輩と話していると、辛いんだよね」
先輩と親しくなっていけばなっていくほど、どう足掻いたって、友達以上にはなれないのを分からされていって、とっても辛くて、苦しくて、悲しいんだ。
「だから自己中かもしれないけれど、明日にでも告白して、気持ちにけりを付けようと思ってるんだ」
今日告白してきた人もこんな気持ちなのかもしれない、恋心にこれ以上踊らされたくなくって、成功しないとわかってはいても、それを言葉にされないと諦めきれないから、告白をする。
「そうか、あっくんがそうするなら、俺からはなにも言えないな、ただ辛くなったら俺が話を聞いてやる」
やっぱり優真くんは優しいな。
「うん、本当にどうしようもなくなったときは、話を聞いて欲しい、僕は弱いからさ。」
優真くんの優しさにはどうも甘えてしまう。
「おう、あっくんはそれで良いよ、あっくんの気持ちを理解することは、俺には無理だけど話はいくらでも聞ける、誰にも言えないことでも、吐きたくなったら吐いて良いんだよ」
優真くんの顔は柔らかく、子供をあやすような、優しさに溢れた顔をしていた。
「本当に本当にありがとう」
その優しさに僕は少し泣いていた。
私の名前は月野雫高校2年生です、私には最近仲良くしている可愛い後輩がいます、その子は水瀬愛ちゃん、最初は愛ちゃんて呼んでたんだけど、本人は名前があんまり好きではないらしく、水瀬って呼んでと本人たっての希望でそう呼んでいる。
「水瀬ーご飯食べよ」
私が水瀬の教室に行きそう言うと彼女はこっちを向いた。
「はい先輩」
と言い水瀬は振り替えってこっちへ歩き出した。
「じゃあいつもの場所ね」
と私が言うと水瀬と共に歩き出した。
中庭には疎らに人がいる、少なすぎず多すぎないちょうどいい感じだ。
いつものように、たわいのない話をしていたが、ふと私は疑問に思った水瀬が少し元気がないような気がしたのだ。
「水瀬今日少し変な感じだけど大丈夫?」
「先輩私は大丈夫ですよ、なにも気にすることはないです」
やっぱり何かあるな、水瀬はいつも笑顔なのだが、というか今日も笑顔だが少し曇っているような気がする。
「嘘でしょ、言いたくないなら言わなくていいけどさ」
「先輩にはあんまり言いたくないですね、すみません」
私には言いたくないか、気になるが深堀はしないでおこう。
「分かった、でも何か言いたくなったら自由に、言って良いからね、私水瀬の力になりたいから」
「はい、ありがとうございます」
そう言う水瀬の顔はとても曇ったような気がしたが、それ以上私はその事について聞かなかった。
そして昼休みが終わり、午後の授業も終わり、放課後になって友達と共に帰ろうと、下駄箱を開けたときだった。
「手紙が入ってる」
「雫またラブレター?今月五回目だよね」
一緒にいる友達からそう言われた。
「まだラブレターとは確定してないよ」
「じゃあ何て書いてあるの?」
私はその手紙を開け中身を読み上げる。
「校舎裏に来てくださいだって」
「おもっきし告白じゃねーか!!」
と、ほらやっぱりといった顔で友人が叫んだ。
「ま、まだ確定してないし、じゃあ少し待ってて行ってくるから」
と言い私はその場から足早に立ち去って、校舎裏に向かったつくと、そこには一人の生徒がいた、私はそこにいた人物にとても驚いた。
「水瀬?」
そう、そこにいたのは水瀬だったのだ、何故私を呼びたのだろうか?
「先輩まずは呼び出しに答えてくれて、ありがとうございます」
そう水瀬はとても不安そうな顔で口を開いた。
「水瀬それで私を呼び出した理由って何かな?」
「先輩今日は私の気持ちを終わらせるために先輩を呼び出しました」
水瀬はそう言ったが、心当たりがない。
「ごめん、私水瀬が言ってることあんまりわからなくって、気持ちを終わらせるためって、どういうこと?」
「単刀直入にいいます私は、先輩のことが好きなんです」
と水瀬が消え入りそうな声でそう言った、水瀬が私の事を好き?
「その好きってどういう意味?」
私はそう聞いた、水瀬の事は私も好きだでも、私のこの気持ちと水瀬がいってるのは、違うような気がして。
「私の好きは恋心の、意味での好き、です」
私は何と返したら良いのか分からなかった、告白は良くされるが、女の子から、ましてや仲の良い人からの告白が初めてで戸惑っているんだと思う、ここで断れば間違いなく水瀬との関係は、ヒビが入ってしまう、でも嘘をつくのも良くない。
「水瀬、勇気を出して告白してくれたんだよね、でも私水瀬の事は可愛い後輩としか見れなくって、それに女の子は恋愛対象として見れなくて、その付き合えはしませんごめんなさい」
私がそう言うと、少しの沈黙が流れその沈黙を終わらせたのは水瀬だった。
「そうですよね、でもいいんです、玉砕覚悟でしたから」
そう言う水瀬の顔は笑顔だったが、涙が流れていた。
「私の身勝手な気持ちで告白してすみませんでした」
そう言い残すと、水瀬は走り去っていってしまった
「水瀬まって!!」
玉砕するって分かっていても、それが言葉として出されるとやっぱり辛いな、
恋の終わらせ方 竹 @310take
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