第20話

暗い気持ちで帰路につく


人とすれ違うたびに、自分が何か言われているのではないかという気持ちになる。


家のドアの前まで来た。


呼吸を整え深呼吸をする。

鍵を開け、家の中にはいる。


ただいまと声を上げようとしたとき、


「大丈夫だった!?」と言いながら、見慣れたリビングから、走ってきた。


「あのね、お母さん、お父さん、ちがうの私ね」


私が弁解を始めようとすると、


「大丈夫だよ、わかってるから」とお父さん


「瞳がそんな事するバスない、私達は、知ってる。」とお母さんが言いながら私を優しく抱きしめる。


二人の優しさに、声を出して、泣き崩れた。


年甲斐もなく、長い時間

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る