十二章 六点リーダー
〔後の先:新事実〕
衛生実習室には、手洗いを確認する特別な照明スタンドがあった。寺崎が無断侵入した目的は、この照明スタンドを使うためだった。
〔間四件の一:状況文〕
成海は照明スタンドを見て、藤堂にタトゥーの成分を調べるようにたのんだ。照明スタンドの発見を切っ掛けに、三浦たちの不可解な行動のすべてが解けたのである。
〔間四件の二:移動文〕
成海は証拠品の存在に気がついた。葛西臨海水族園へと急いだ。館内にはいる。生前の三浦のもっていた新聞紙を探しまわった。
〔間四件の三:状況文〕
館内に新聞紙はなかった。外に出て、清掃ダンプをとめた。回収されたゴミ袋から新聞紙を見つけた。水族園にもどり、12、6、9の暗号を解いた。秘密のメッセージがあらわれる。
〔間四件の四:観察文〕
メッセージの解読によって、多目的研究センターで密かに行われていた犯罪が発覚する。
〔先の後:仮説〕
白い蠍の暗躍に気がついたとき、成海はべつの真相にも思いあたった。天井裏の散歩者の指紋とばらばら死体の指紋は、一致すると考えたのである。
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