十一章 六点リーダー
〔後の先:新事実〕
成海たちはエントランスで間取り図を見た。展示ホールの控え室に裏口があるとわかった。宇田川が人知れず、多目的研究センターへと向かうことはむずかしくなかった。
〔間四件の一:移動文〕
成海と藤堂は多目的研究センターから展示ホールへと歩いた。三年まえに建てられた施設で、あたらしかった。
〔間四件の二:観察文〕
展示ホールのシンポジウムはにかいとも、録画されていた。一回目は電解水のはいった水槽を伴った講義、二回目はスライドショー、成海たちはふたつの動画を確認する。
〔間四件の三:状況文〕
藤堂は午後二時ごろ、宇田川がパソコンを自動操作に切り替え、そのあいだに、三浦を殺害したと推理する。
〔間四件の四:目的文〕
宇田川のパソコンを調べた結果、自動操作の事実はないとわかった。四人とも、犯行は無理である。藤堂は仲間の報告をきくことにする。成海は電話が終わるまで、衛生実習室を調べることにした。
〔先の後:否定〕
報告をきいた藤堂が二階にあらわれる。亜紀の共犯者だと思われていた木野は札幌刑務所にいるとわかった。亜紀が犯人という藤堂の推理は否定された。これで、五人の容疑者の犯行は、どれも、不可能だったという結論にいたった。
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