「猫の日の企画」


猫の日、俺の働く喫茶店が猫耳をつけて接客する企画をした。その日は好きな人と勤務日が被る。彼女の猫耳姿なんて見られる機会、この後は絶対ないだろう。「いらっしゃいませ」思った通り可愛すぎて倒れそう。店長、機会をありがとう。一つ不満があるとすれば男まで猫耳姿を披露しないといけない事か。



「いらっしゃいませ!」二月二十二日の喫茶店。今日は猫耳で接客だ。「嘘だろなんで男まで。誰得だよ」同僚の彼が愚痴をこぼす。ごめんね、これは店長が決めたことだから。なんて、本当は女の子だけのはずだった。私が提案したからだ。こんな事でもないと一生見れない姿だろう。誰得じゃないよ、私得。

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ラブコメいくつ詰め込める?【140字小説集】 花月夜れん @kumizurenka

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