「かわって欲しい」


妹が友達を家に呼ぶ。ツインテールの女の子。妹とは違ういい匂いがする彼女。テレビ部屋のソファを占領され俺は食卓に追いやられる。二人でゲームをするようだ。「あ、やだ。そこはダメ」「みーつけた」男子校に通う僕に与えられた唯一の女子がいる空間。なぁ、妹よ。ちょっとそこ代わってくれないか?



「今日も来る?」親友が遊びに誘ってくれる。「もちろん」と私は返事する。彼女の優しそうなお兄さんに好意を持った。ひとりっ子で兄弟のいない私にはきらきら輝いて見えるんだ。お兄さんと結婚出来れば、妹だって出来ちゃうんだよね。だからさ、ごめんちょっとお兄さんと場所を代わってくれないかな。

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