柔使い

HIRO

第1話 オタクな日常

HIRO「この物語には、様々な人々がいる。身体能力が高く、握力が強く、腕力が物を言う、強い人々が蔓延っている。強者は常に弱者を虐げている。弱者は立ち向かう勇気がなく、強者の言いなりだ。だが、身体能力が低く、握力が弱く、腕力が劣る弱者達の中に努力をする者達がいた。これはそんな弱者達の物語である。」


「東京だぜ!怪獣屋へ行くぜ!!」


彼の名は風見大和。高校生である。日曜日の今日は怪獣屋に行く。


大和「良いね。このフィギュアは幾らです!?」


こうして大和は買い物を済ませて行く。


「兄ちゃん。お金を頂戴よ。」

大和「ほう?」


大和は振り返ると、ガラの悪い男達だった。


「幾ら持っているのかを見せてくれないかね。」

大和「君に見せる訳ないだろう!」


大和は全速力で逃げた。


「おお~っと、追いかけっこだ。俺も混ぜてくれよ。」

「兄ちゃんよ。持ってるんだろう?」


逃げたが追いつかれる大和。万事休すと思った…その時。


「お前ら!何やってる!?」

「何だ?お前。」


角刈りのゴリマッチョの体型をした青年だった。


「まだ来るか?」

「テメエ!」

「舐めやがって!」

「けえ、ケチョンケチョンにしてやるよ!」


3人が襲いかかって来た。青年はあっさり倒す。それは、背負い投げや巴投げで倒した。


「おおっ……。」

「つええ……。」

「やる?」

「「「すみませんでした〜!!!」」」


男達は逃げた。


「大丈夫か?」

大和「助かったよ。」


大和と青年は知り合いの様だ。青年は足早に去った。


大和「12年…この国がな…。」


次の日は月曜日。大和は学校に向かった。


大和「おはよう!」

「おう!風見!無事に帰れたか!?」

大和「誰かに助けられたからかな?山城。」


山城勇太(はやた)。彼は同じ学校に通う大和の友人だ。喧嘩する大和を見て、不良とも思える。

因みに彼の家族構成は父親、母親、妹弟7人

好きな食べ物カニみそラーメン、まいたけ天ぷらうどんである。

髪型は角刈り、顔立ちはゴリラ系、体型はマッシブと言う、男らしい風防である。実は大和を助けたのは、勇太なのだ。


勇太「がははは!お前は本当にカツアゲされやすいんだな?良し!筋トレするか!?」

大和「良いよ。」

勇太「遠慮すんなよ。お前は見た目が貧弱だぞ。それじゃあヤンキー共から舐められるぞ。」


勇太はイタズラっぽく謝罪をする。


大和「全くこの国の治安はどうなってんだよ…。」

勇太「警察の力が弱ってしまったんだ!個々で身を守るしかない!」


そうこの国の警察は法律によって力が弱くなってしまったのだ。その法律は国家権力暴走防止法である。その法律は警察や検察による冤罪を防止する為に施行され、力が弱くなった。冤罪は減少した代わりに犯罪事件が多発して日本が荒廃してしまった。強者達は自警団を組織するが、ギャング集団化して更に混迷を極めていたのだった。残った弱者はギャングのパシリになったり、自ら鍛えて身を守る者が増えた。と言う事だった。


大和と勇太が教室に行くと……。


空気が止まった。何故ならここは不良クラスだからだ。

生徒達の人相が悪かったり、制服姿だが汚れている。加えてDQNもいる。ヤンキーが多かったりするからである。

大和は足早に歩いて自分の席に向かった。


勇太(奴らが何するか分からん。油断するな。)

大和(嗚呼。)


大和の後ろには男子生徒が近寄って話しかけるが……。

椅子を蹴られ、突き飛ばされて、机に座る男子生徒達だった。周りからは笑い声が上がる。これが何時もの日常なのだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

柔使い HIRO @imJim

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ