因果応報の文字も納得なストーリーが展開されます。ホラージャンルとなってはいますが読後感は、どこかスッキリした感覚が味わえます。――が、読者にそう思わせる主人公の描き出し方が、巧みなのです!いや、このキャラの心理描写が、本当に居そうで……むしろ「彼」を作り出せる方がホラーです!
往々にして、いるものです。自分のことを棚に上げて他人を悪しく言う人。自分も似たようなことか、あるいはもっと酷いことを誰かにしているのに、自分だけは何故かバイアスがかかる。自分がかわいい。他人のことなど知ったこっちゃない。これは人間の本質かもしれない。でもその本質を剝き出しにしている人にはなかなか幸福も訪れないものです。「仕方ない」この言葉が自分の口をついて出たときは要注意。自分の胸に手を当ててよく考えるべきときかも……
私は今回、カメの味方です。 いいぞ、もっとカメ! と応援してしまいました。 軽く借りたつもりでも、困る人もいるんです。 常からそんなことしてると、いまに…… えっ、このレビューの言ってる意味が、全然わからないですか。 なら、この作品を、ぜひ読んでみてください。 なるほどー、そういうことか、と、納得していただけると思いますよん。