第21話 梨々花、お菓子作りに初挑戦

梨々花side

2月13日 20時50分

「明日はバレンタインか・・・」

「なーに?梨々花、あんた渡したい子がいるの?」(byお母さん)

「ん、まあね」

「誰にあげるのかしら?楽しみねえ」

「んー、友達」

「友達か、いいね。友情だね」

「まーそーだね」

「頑張って作りなよ、チョコでしょ、材料は買ってあるの?」

「この家にあるもので大丈夫」

「ほんとー?」

「ほんと」

「じゃあ、頑張ってね」

「うえーい」

               *****************

お母さんが寝たあと。

「よし、作るかあ」

材料は、と・・・

・プラスチックスプーンに水を少し入れた量の水

・アルミホイルカップの中に満タンより少し少ない量の砂糖

・アルミホイルカップ

・爪楊枝

作り方

・アルミホイルカップに砂糖を大さじ一杯入れる。

・プラスチックスプーンに少し水を入れ、砂糖カップの中に入れる。

・アルミホイルごと、コンロで沸騰させる。

・色が黄色くなるまで待つ。

・黄色くなったら火を消して取り、爪楊枝を入れる。これが持ち手になる。

「爪楊枝って色々使えて便利だなあ」

梨々花は、思わずそうつぶやく。

梨々花は、実験に使いそうなコンロの上に板を置く。

「実験でもこんな感じで沸騰させてたしー♪」

そして、その上にアルミホイルカップに入った砂糖を置く。

「沸騰するまで・・・待つ!」

水が沸騰するのは100度。

だが、砂糖水は100度以上で沸騰するため、水が沸騰したときよりも熱い。

だから気をつけなければ。

そうして・・・

「できたー!かんっせい!」

梨々花の手にあるのは、「べっこうあめ。」

そこで、お母さんが起きてきた。

「あんた、それ、チョコじゃなくてあめじゃん!?」

「そうだよ?私、チョコ作るなんて一言も言ってないよ?」

「そうだったのかい?私にも今度作り方、教えてね」

「OKです!」

今年のバレンタインは、いつもより楽しくなりそうだ。

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