第6話「アルテパセラン国がぁ…‼︎」

「大変です!ロヮイェ様ぁあ!!

アルテパセラン国が、我が帝圀に精鋭部隊を送ってくると噂を耳にしました!」

「でも、噂だろう?ココでディアラァをやれば「戦争をしよう」と受け取られてしまうぞ。」

「んん…でも、噂だからと放っておく事も出来ない。」

わぁぁあ‼︎

大変な事になってしまった。

アルテパセラン国は、シャルタル国のメガルダ山を越えた所にある小国だ。

でも、小国だからと侮ってはいけない。

向こうでは、麗しいからとこちらの歴代のロヮイェの血筋の者が高く売られるらしく、度々誘拐されたり。

「癒す事が目的ではないメダシン」を裏で売り捌き、我が帝圀の民を脅かしたり。

そしてその手口は、毎回表立って問題には出来ない小狡い手を使って来る…。

悩みのタネだ。

デュインは何もしなさそうだが、ディユンはどうかな…。

コイツ昔からキレると恐いんだよな…。

キレさせてしまうと既に逃げ場がなくなってたな…。

「メェベル。」

「はい。」

「既にシャルタル国にいるヴェルト、オランジェ、オリヴェの各ディアリェルに伝令、守りを固めさせろ。シャルタル国は森深い土地…森から責めらたら、面倒だ。クルム・ディアも待機させろ。」

「わかりました。ロヮイェ様。」

ハァ…ディユンがキレる下準備をしてしまっている。

アルテパセラン国には、毎回頭を悩まされている。

当然の対処と当然か。

山を越えて来よう者がいたら、確実にソイツは死ぬだろう。

「ディメット。お前は、アルテパセラン国の動きを追えないか探ってくれ…。戦争は避けたい。」

「わかりました。ロヮイェ様。」 

「もしもの時の為にルゥベルは、帝圀内の守りを固めておけ。

ディム・シィドにも通達を頼む。」

「はい。」

ハァ…とてつもない無理を言われている気がする…。

それが出来れば、こんな次第になってませんが⁇

なんてァントヮアジュ遣いが荒いんだ‼︎

他に話が漏れなくて、向こうに知られたら切って仕舞えて、調べるのが得意なヤツ…。

うぅん…。

アッッ‼︎

いるじゃないが‼︎

まさにそれの為に存在しているヤツ‼︎

アイツがいたんだった‼︎

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