第5話「黒い霧の眼」

あぁ終りかぁと気持ちが沈んだ…けど。

ルシフェルとか言う奴と契約して言う事を訊く代わりに、今だけでもコッチにいていいのはいろいろ儲けもんだ!

ガシッ

ギャア‼︎

なっ⁈

何こいつッ⁈

ぁぁ、どうなるんだ…。

イヤだァア!ココでやりたい事があるのに‼︎

 ▽▽・xxxと繋がりがある魂を探して?血から魂を辿れるでしょ?

「えぇ…急に言われても…?」

 『文句を言うな、消滅させるよ?』

「そんなこと出来るのルシフェル様だけだって聞いたけど!?」

 『嘘だと思う?』

ソイツが指を鳴らすと青い炎が指先で揺れる。

見えてるし、掴んでるし、炎は出るし、こいつ人間?悪魔?

でも、でも、悪魔はルシフェルとアズラィルしか見た事ないし?

ダメだァァア!こいつ…眼が本気ィイ‼︎

コ コッヮワ‼︎

「%¥☆ッワ!

わ、わかりました…言う通りにしますぅ…。」

 『ぉい。早くしろ。無にカエリタイか⁇』

「この街にはいないみたい…。」

 『あぁ''ッ?な・ん・だ・と?』

「わっわかったってば、おっかないなぁ!

↑に探してみる。」

 『あぁ。そうして。』

「い、いないみたいだ。」

  『ぁあ''ッ?!』

指先で揺れてた青い炎が手のひらで燃え盛る。

「ひぃ!←を探すから待って。」

アァア、手のひらで炎を転がしてるよ…。

 『次、いなかったら消すから。』

「いた!!」

 『よし!見せろ。』

オレは眼になる。

その人間の欲望を写し出す。

コイツの魂のトリコルは、ロゥジァ。

コイツの魂は心の繋がりを欲している。

堕とすのは、簡単。

ただ幻を魅せて誘い込めばいい。

ルシフェルに命じられたのは、とりあえず何かの欲に堕としてしまう事。

コイツは、何を命じてくるんだろう?

「次は、何をすればいい?」

 『仕事を済ませてくるお前はここで、待ってろ。』

シャッ

ぇ⁇

何も命じてこないんだ⁈

あんな感じだったから無茶苦茶言われると思ってたのに。

はわわぁあ!しかも、ここで待ってろだって‼︎

ぁ、なんだっけ、このふわふわした感じ。

なんか懐かしい…。

は、早く帰って来ないかなぁ。

いろいろアイツの事が知りたいなぁ。

アイツに命じられた事はなんでも聞いちゃう!

…ぁあ。

でも、これが終わったらルシフェルの所に行くんだった…。

〜…。

〜…。

〜…。

…キミノモノニナリタカッタ…。

ソヮソヮ

シャッ

ぁ、帰って来た‼︎

「ほ、ほら…頑張っただろ?だから…??」

何、ぽかんとした顔してんの⁈

ほ め て欲しいの!

褒めて‼︎

もうすぐ、ルシフェルだけのモノに戻ってしまう…その前にお前に褒めて欲しい。

あぁ!と閃き、手をこちらに。

その手はドンドン近くなって…。

確実にガシッと掴んできた。

そうッ‼︎そのままッ‼︎

撫でて!撫でて‼︎

グチャッ

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