記憶の列車が停車している。なんて素敵な文章。

 第一話を音読したら、心に沁みます。
 しっとりした静かな文体が、今しか感じられない、切り取られた青春を一枚ずつ写真におさめられているかのよう。
 抽象的でいて、それらがゆっくりと心に差し込んできます。

 いつか年を取れば失ってしまう記憶の欠片を大切に綴ってくれた愛しいストーリーです。