(いみエモ話)WBCで優勝した侍ジャパンのアレ、マスク、良いにおいミステリー?

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 思い出そうぜ、WBC!「マスクの展示会に、いってきたぞ!」まわりにそう言ったら、やっぱり、かんちがいされ。

  (いみエモ話)

 意味がわかると、エモイ話。

 あなたは、この話の意味がわかりますか?

     ☆

 心ときめく展示会に、いってきた。

 といっても、H系、いやらし系の展示会ではない。

 その展示会が、これ!

 「マスクの展示会」

 おお…。

 すごい…。

 「見せてくれ!」

 「見せてくれ!」

 「こちらにも、見せてくれ!」

 展示会場は、大にぎわい。

 こんなにも、人が集まるとは!

 友だちに、そこで感じた感動を話してやったよ。

 が、なかなか通じないようだ。

 「マスクの展示会、だと?」

 「…お前、何、言っているの?」

 「そうだ」

 ちぇっ。

 どうして、そういう悲しいことを言ってくるんだよ。

 「マスクを展示して、どうするんだ?」

 「新商品の、紹介か?」

 「医者の世界の、陰謀か?」

 「秘密結社の、陰謀説!信じる、信じないは…」

 ちがうよ。

 「展示して、どうする?」

 「マスクを、見るだけ?」

 「なのに、何百人もの人が、展示する場所につめかけるのか?」

 「見るだけで?」

ああ、そうさ。

 「ウソだな。そんな展示会、あるわけがない」

 友だちには、まだ、うたがわれているぞ。

 「うそつきめ」

 ちがう!

 ウソじゃないぞ。

 そういう展示会、あるって!

 「本当なのか…?」

 本当だよ!

 「また、マスクを付けなければならないほどの新しい病気が、広まっているのか?」

 「やばい集会、なんだろう?」

 「マスクの、高値転売会だろう?」

 「マスクの、転売。コロナ禍で、そういうことがあったよな?」

 ちがう、ちがう!

 あ、そうだ。

 展示会場から帰ろうとしたときに、会場の中のどこかから、甘い、良い匂いが流れてきたんだよな。

 マスクは、いろいろなジャンルで、大人気らしい。


  (この話の意味)

 実は、いってきたのは、こんな展示会でした。

 「プロレスラーが、リングで戦っていたときに付けていたマスクの、展示会」

 ファンには、たまらない一品の、展示会だろう。

 「マスク」

 それは、風邪などで、せきをしたりしたときなどに付ける、あれのことではない。

 夏祭りとかで買うような、アニメ系キャラの仮面のことでもない。

 展示会で見たのは、プロレスラーが付けるマスク(覆面)。

 本場、メキシコのプロレスラーが付けるマスクの中には、数千万円の値が付く物もあるという。

 「見せてくれ!」

 「見せてくれ!」

 人々が押しかけるのも、わかるよ。

 「スゲええ!」

 「おおおお!」

 「このマスク、使っていたレスラーの、サインが書かれているぜ!」

 このプレミア度は、あのトロフィーに似ている。

 「スゲえ! WBCで優勝した侍ジャパンの、選手すべての指紋付き!」

 「プレミアトロフィーだよな!」

 「見せてくれ!」

 「見せてくれ!」

 どう?

 似ているでしょ?

 ちなみに…。

 展示会場から帰るとき、甘い、良い匂いが流れてきたんだったね。

 実はその匂いの素は、「マスクメロン」でした。

 「マスクと、かけまして…」

 シャレてるう!

 プレミアマスクは、絶対に、転売しないように。

メロンもな。

エモいなあ。





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