別れ話

別れ話

あなたって毎日

どういう気持ちで生きてる？

わたしは　毎日毎日くるしいの

だって世の中や　ほとんどの大人って　狂っていると思わない？

おかしいのよねえ

わたしが狂ってないとおもう人たちが

生きることにとても悩んでいて

狂ってるって思う人たちが

朝晩元気そうに街を歩いているの

これってつまり　わたしが狂ってるってことなのかしら

わたしが耐え切れなくなって

「しにたいほどくるしい」　ってこぼすと

「生きていればなんとかなる」

「きっとそのうち　楽しいことがある」

「前向きになろうよ」

とか言われるのよ

冗談じゃないわ

生きていたってどうしようもなく死んでいくひとだっているし

楽しみを感じられずにマンションから飛び降りるひとだって

実際にいるじゃない

元気なひとって

そういうひとたちのことなんて

これっぽちも見えていないのよ

ねえ

わたしはあなたのことを愛したかったけど

それも今日でやめようと思うの

どんなにわたしが　

あなたのここが狂ってるって

声を上げたところで

あなたがくるしみを感じていないと

なんの解決も

歩み寄りも

できないんだもの

あなたってとても頑固だし

結局わたしの胸やおしりや脚しか　みていないじゃない

もううんざり

わたしはあなたを射精に導くための

人形じゃないのよ

フロイトは人生において大切なことを

愛することと働くことだ　って言ったみたいだけど

なんかもう世の中

金のために働く人形か　セックスしたい人形しか

存在していないようにみえちゃうの

そしてきっと

憎しみ合うのが好きなのね

醤油一滴分ぐらいの解釈の違いだけで

殺し合ったりするんだもの

でもかなしいことに

わたしまだ死にたくないのよ

こんな残酷な世の中だけど

わたし

これからどうやって生きていくのかしら

全然わかんないけど

少なくとも　人形にはならないように

しようと思うわ

それじゃあ　さようなら