第48話 服選び

先輩が、デートに誘ってきた。


僕は、どんな顔をして会えばいいか分からない。そんな事を考えていると、時間が経つデートの時間1時間前になってしまった。


あの時の僕は、どうかしていた。


先輩に、キスを頼んだりしていたあの時の僕を止めたい。


「んんんん!!」


思い出したら、また恥ずかしくなってきた。

ベットの上にある枕で口を抑えて叫んでいた。だけど、先輩とデートを行くけど、どんな服を着ていけばいいかな悩む。


いつもは、適当に選んでいたけど、それが恥ずかしいと感じてしまうようになった...


「これを着ようかな....」


頭を打って、おかしくなっていた時に買った服を着ようか悩む。先輩が、いつもと違う私を見るとおかしいとか思われるかもしれない。


だけど、この服は先輩がいいじゃんって言ってくれた服だから、可愛いって言ってくれるかもしれない。


僕は、先輩にキスしてもらってから意識してしまって、もう頭が沸騰しそう。


結奈に聞いてもいいけど...絶対に笑うもん。


いつも適当に服を選んで行ってたから時間に余裕が出来るのに....なんで、今日はこんなに服選ぶに悩んでしまうの!!


それに、なんでもっと可愛い服を買わなかったんだ僕は....


 先輩に、今日はちょっと調子が悪いからってデートを延期してもらいたい。だけど、先輩から誘って、僕が断ったら先輩を傷つけるしいいい!!


**********


お姉ちゃんが、鏡の前で服を選んでいる。


いつもは、鏡とか見ずに、むしろ鏡が邪魔とか言っているお姉ちゃんが鏡に向かっって数分が経っている。


自分に合う服を探している。


可愛い


お姉ちゃん....ズボン以外の物しかない。だから、お姉ちゃんは前に買ってきたスカートの服を見てる。


もう、早く着なよ!!


似やってるんだから!!


 私は、むず痒い。どんな服を着ても可愛いのに姿を気にして、色んな服を見てしまっている。


 そんなんじゃ、デートの時間に間に合わないよ!!


 そっと、声をかけたくなる。


 お姉ちゃんが、頭を抱えて悶えている。


 もう、私が出て行くしか無い。


「お姉ちゃん。デートの時間大丈夫なの?」

「結奈!?なんで、勝手に入ってくるの!!」

「お姉ちゃんも、ノックなしじゃない。それより、お姉ちゃんはスカート履いても何着てても可愛いんだから、自信持って行きなよ」

「そ、そう?」


 いつもなら、からかう私だけども、こんな弱々しいお姉ちゃんを見ると流石に...今日はからかうのを止めようと思う。

 

 お姉ちゃんは、服が決まり急いでお兄ちゃんと待ち合わせしている場所に向かっていった。





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