第46話 下の名前
ふう、私が心配していたことは起きてなかったようね。
それにしても、雄二くんって案外肉食系なのね。た、確かに私の水着姿見たさでプールに誘ってきたりしているから、そんな気がしていたけども....
だけど、私じゃなくて桃だけを見るようになったのね。
関心関心。
でも、ちょっと求められないって言うのも寂しいものね。
そんな事を思いながら、少し落ち込んでいるのかしら、コップを両手で持ち太ももに置きながら下を向きコップの中に自分の顔が映る姿を見ていると雄二くんが私の方を見てきた。
「あの、お母さんってなんて言うんですか?」
きゅ、急にどうして私の名前を聞くの!? 私の名前を聞いてどうする気なの!?
「え...宮村、宮村由香です。」
「由香さん。最近、宮村がよそよそしいですけど、どうしてか分かります?」
え、そ、そんなの、桃とキスしたらかじゃないの...も、もしかして、私にキスっていう言葉を聞き出したんじゃ!?
もしかして、私のことも狙ってる!?
ダメよ。
私、人妻なんだから!!
「それは、雄二くんとキスしたらじゃないの?むしろ、雄二くんはどうしてそんな平然でいられる方がおかしいと思うよ。」
「そ、そうですか....」
「あ、別に雄二くんがおかしいとかって言う意味ではないからね!!」
「あ、はい。それより、本当にキスしただけでよそよそしい感じになりますかね?」
そういいながら、雄二くんは立ち上がり私の方に近づいてきた。
も、もしかして、私で実験するき!?
わ、私とキスしたいの!?だ、ダメよ。
雄二くんの右手が私の左肩近くのソファーに手を伸ばし私を逃げれないようにしてキスをしようとしてくる。
あわわわわ!!
逃げないと、逃げないといけないとわかってるのに!!分かっているに抵抗できないいい!!
あ、あ、
私は、抵抗することが出来ず旦那意外とキスをしちゃうの!?
私より身長が低くい雄二くんの顔が近づいてくる!!
無理やりキスされると確信した時、娘の由奈が帰ってきた。
雄二くんは、私の元を離れて由奈の所に向かった。
「あれ?お兄ちゃん。どうして、家にいるの?」
「ちょっとな。」
「お兄ちゃん虫触れるの?」
「あんまり、苦手意識ないな〜由香さんの肩の近くに蜘蛛が居たから取って外に逃がそうと思ってな。」
「お兄ちゃん以外に優し〜」
「以外ってなんだよ」
雄二は、家の外に蜘蛛を逃がしてあげた。
「はぁ、はぁ、はぁ....」
「なんで、お母さん顔を赤らめながら息が荒いの?」
「なんでも、な、ないよ。」
「じゃあ、俺はこれで帰るます。」
「分かったは。車に気おつけて帰るのよ。」
ま、まだ、ドキドキが止まらない...
雄二くん....
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