第44話 密会の約束

頭を打って性格が一時的に変わってから、雄二くんに関することを話そうとすると、うちの娘がおかしい。


「ねえ、雄二くんとデートどうだったのよ〜」

「お姉ちゃんのことだから、どうせ性格が変わってたってゲームセンターとかで遊んでたんでしょ〜」


 そお言うと、桃は顔を赤らめて言うの。


「そ、そうよ。」


 目を泳がせながら。


 いつもの桃じゃない。それだけは、わかる。いつもなら、『当たり前じゃん』とか言うのに目を泳がせながら言うのだもん。信ぴょう性なんてないは。


 昨日は、雄二くんと二人っきりで、デートをしていたのよね。デートから帰ってきてからおかしくなっているのよね。雄二くんに、桃に何があったのか、親として大人として聞いておかなくちゃ。


 もしかすると....性格が変わったせいと、勢いで一線を超えてるかもしれないし....も、もし、そうなら、大人として注意しなきゃだしね。


******



最近、宮村が頭を強打して一時的に性格が変わってしまっていた。


その事について、動画配信サイトで調べているとつい、誤タップしてしまった。


『彼女の居る君へ』


っと言う内容だった。


『彼女の居るそこの君!!彼女のお母さんの事はなんて呼んでる〜もしかして、お母さんって呼んでないかい〜もし、そう呼んでいたら辞めて置いた方がいいかもしれないよ〜彼女のお母さんは、まだ彼氏である君の事を認めて居ないかもしれない。もし、認めていないのにお母さんと発言しているともしかしたら少し不快にさているかもしれないよ〜それに、他人の親をお母さんと言うのは抵抗感があるよね〜だから、下の名前で呼んだ方がいいかもしれない!!』


っと、サングラスをかけた登録者数1000人と少しの配信者が言っていた。


概要欄には


*これは、体験談なのでこれが本当かどうかは自己責任です。



っと、注意事項が書いてあった。


だけど、確かに思い当たることはある。宮村のお母さんをお母さんって言うのに、多少の抵抗感がある。


いつも、少し恥ずかしいなっと思って読んでいたけど、やはり下の名前を呼んで置いた方がいいのかもしれない。


上の名前は、宮村って定着してるし、やはり宮村のお母さんは下の方の名前で呼んだ方がいいかもしれないな。


今度、会った時にでも下の名前でも聞いておくか。なんて、思いながらアニメ動画を見てみると一通のナインがきた。


『雄二くん。少しお話があるので、明日少し時間をもらってもいいかしら。』


っと言う内容だった。


ああ、宮村のことについてだろうと分かっているので、直ぐに「了解です』っと言う返事をした。



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