第13話 佐賀正人21歳、娘に怒られる。

「ふんふっふふん♪ ふっふふ〜ん♪」


 イレギュラー騒動から2日後、俺は1人でダンジョンに向かうべく装備の手入れをしている。

 鼻歌を歌いながら。


 掃除とか料理とかこういう事してる時って鼻歌歌いたくなるよね! ね?


 ちなみに今回はしっかりダンジョンについて調べたからな?グー◯ル先生で。


 調べて分かったんだけど日本って結構ダンジョンが多いらしくレベルも世界の中でも高いらしい。

 他にもダンジョンの種類も多くてドロップ品が食料だけのダンジョンとかあるらしい。


 調べたんならダンジョン行かなくてもいいのでは? と思ってる人もいると思うけど今回のメインは一昨日買ったダンカメの性能チェックと動作確認だ。


 そんな訳で手入れも終わったから早速向かおうと思う。

 あ、行くのは一昨日と同じモールダンジョンね?何てったって近いし。



 ※



 てことで着きました! 移動中を飛ばしただろって? だって特に何もなかったから……あ、でも何故か人からの視線が凄かったような? 無かったような? まぁそんな事よりさっさと下層まで行っちゃおう! 


「とりあえず『超加速三重ハイスピードアップ・トリプル』と『身体強化‘‘迅’’』これでよし!」


 お馴染みの強化魔法バフを自分にかけて下層を目指して走り出す。


 ん? 何だよ、あぁそう言う事ね。


 つまり君たちは『超加速』を掛けたのに『身体強化‘‘迅’’』を掛けたのかが気になるんだろ? ちょうど良いから教えよう! 『超加速』ってのは単純なスピードを上げるだけで反応速度とかを上げれないから繊細な動きが出来ないから『身体強化‘‘迅’’』で反応速度や脳の処理速度を底上げして出来るようにする為という訳だ。理解したか? 


 てことで説明してる間に下層に続く階段に到着! 


「割と全力で走ったから疲れた〜性能チェックの前に一旦休憩するか! 」


 自分の周囲半径5mに結界を張り少しだけ休む。


「かぁ〜あっ! やっぱ運動にはスポドリだな! 体に染み渡るぅ! 」


 ゴク、ゴク、ゴク。 と喉を鳴らし道中で買ったスポドリを飲み干す。


 こう……何て言う——休憩を終わらせてアイテムボックスからダンカメを出して起動する。


「とりあえず撮影モードで……自動追尾、三人称……よし! 撮影開始! 」


 ダンカメの撮影開始ボタンを押し録画を始める。


「とりあえず10分戦って見返そうかな。 今日は『撃壊げっかい』を使うか! 」


 撃壊はどんな武器? って思ってるだろうから性能と動作チェックしてる間に教えよう! 俺が使う撃壊は拳で戦う時に威力を上げるいわゆる籠手ガントレットってやつだ。 


 撃壊は格闘時の打撃の威力に補正が入って他にも魔力を使って色々と出来たりする俺が作った武器だ! 


『Zasyaaaa!』


 お、丁度良いところに『精鋭蜥蜴人リザードマンエリート』が来たから試しに戦って見よう! 


「お願いだから一発で死ぬなよ?」


 煽り口調で精鋭蜥蜴人にそう告げる。


『Zasyaaaa!!』


 俺の言葉を理解したのか精鋭蜥蜴人が怒った様子で俺の方へ距離を詰め、手に持っている鉈を振りかぶる。


「やっぱり所詮はモンスターか……せい! ハア!」


 精鋭蜥蜴人が振りかぶってきた鉈を避け鉈を持っていた手首を殴って壊し、インパクトの瞬間に魔力を拳に乗せ威力を底上げする技術、魔拳破まけんはで精鋭蜥蜴人の頭部を破壊した。


『Zasya……』


 頭部を破壊された精鋭蜥蜴人は普通に死んで霧散した。

 魔拳破はやりすぎたな……純粋な力だけで十分だな。


 でも頭半分くらい残ってたからスズとシズが戦うなら最適だな! よーしもう少しやるぞー!


 ここのダンジョンのレベルも確認できたし後はもう少し録画をして帰って確認するだけだ! 


「よーし! 頑張るぞ!」



 ※



 2日後……


「「せーのっ!」」

「おぼふ!?」

「「あるじ起きて!」」

「分かった! 分かったからお腹の上で跳ねないでくれ!」


 朝から可愛い娘2人にお腹ダイビングを決められる俺である。

 俺が2人を鍛えてるだけあって結構痛い。


 でも何だろう。俺の腹にダイビングしていたずらな顔で笑う2人を見ると許したくなるし寧ろ嬉しいまであるんだよね。


「あるじ! あるじ! 今何時か分かってる?」


 シズが俺の腹の上で聞く。


「え? 何時かって? まだ昼の12時くらいだろ?」

「はぁ……スズ、時計持ってきて。」

「はいなの!」


 シズに言われてスズがデジタル時計を俺の所へ持ってくる。


「あるじ、これ今何時?」


 シズが呆れ顔で俺の顔の前にデジタル時計を見せる。


「15時03分ですね……うん。」

「今日何する日か分かるよね?」

「ハイ……初配信の日です。」

「配信開始時刻は?」

「17時ジャストです……」


 あ、やべ……シズ怒ってる。


「あるじ何か言う事は?」

「寝坊してすみませんすぐ準備してきます!」

「分かってるなら早く行ってこい!」


 佐賀 正人21歳、娘のシズに寝坊で怒られ急いでダンジョンに向かう支度をする。

 これじゃあどっちが親なのか分からないな……


 配信開始前からこんなんで果たして平気なのか正人……



 あとがき


 久しぶりの更新だぜ☆

 次回遂に配信開始だぜ☆

 更新遅くてごめんだぜ☆

 だぜ☆の3段活用だぜ☆

 とりあえず木曜日金曜日はきちんと更新しますぜ☆


 っとおふざけはここまでにしていや本当に申し訳ないです。

 配信デビューまでこんな長くしてしまって。

 書いていく内にどんどんどんどん先延ばしになっちゃって……ここまで来るのに時間が掛かり過ぎました^^;


 次話からいよいよ本番です!

 もしよろしければ作品のフォローと☆レビュー等して頂けると本気と書いてマジで嬉しいしモチベ爆上がりです!

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