第3話







 グリーンローズ公爵夫妻とユミル、ロキ、そして当事者であるヒルデガルトは、ガブリエルの妃に迎える事を承諾してくれた。


 その代わりに公爵家サイドは国王夫妻とミカエルに対してある条件を提示する。



 ・ヒルデガルトがガブリエルと離縁する事になったら、王家はそれをすぐに認める


 ・離縁となったらガブリエル有責とし、慰謝料は一括で支払う事


 ・この条件は婚約が白紙になった時も同様とする



「相分かった。グリーンローズ公爵よ、国王の名においてそなた達が出した条件を認めよう」


 グリーンローズ公爵家にとって自慢に娘であるヒルデガルトが、自分達ですら手を焼いている問題児の嫁(?)になってくれるかも知れないのだ。


 まだ不安は拭えないが、それでも肩の荷が下りたからなのか、国王夫妻と王太子は胸を撫で下ろす。








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