第11話

「ついたぞ。ここがお前の新しい馬車だ。」

「…え?」

ルークはルイスター邸出発後、乗ってきた馬車よりも格別な飾りの馬車を用意させた。

「一応ギリギリ合格ラインだが…大丈夫か?」

「ええ、でも…さっきもかなりの馬車なのでは?」

「そうか?…まあいい、乗るぞ。」

「は、はい!」

そう手を引かれて馬車に乗ると、男から

「聞いていなかったから、お前の名はなんだ?」

少し動揺して、

「ル、ルークと申します。」

「……その名はやめよう」

「ほぇ?」

予想外のことにルークは思わず変な声を出した。

「な、なぜでしょう。」

「…お前の名は…反逆者ルークから取られているからだ…」

「あ、え…それだけで?」

「それだけではない!!」

急に怒声を浴びてルークは萎縮する。

「ーッツ!?す、すまない…。つい…怖がらせてしまった…本当にすまなかった…。」

「い、いいえ。大丈夫です…それで、お名前は何に…?」

「あ、ああ。そうだな…ランドルドはどうだ?」

いかにも男らしいかっこいい名前に驚くが、珍しく思うところがルークにはあったようだ。

「あ、あの…」

「なんだ?ラントルド。」

「自分は…女です」

「…………は?」

男は驚声を会って初めて漏らした。








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NOIHANです。もう、桜が開花しているところもあるでしょうか。底辺瞳の成り上がりを見てくださりありがとうございます。実は、そろそろ大きなテスト期間が始まるので、そろそろ休みます。テストが終わったらまた書きますので他の小説などをよんだり、少ないですが読み返しなどをして待ってくれると嬉しいです。

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