第25話 温泉旅行②

 母さんの恩返しとして、リビングの大掃除をした俺達きょうだい。何とか一区切りついたものの、全員汗だくになってしまった。


なのでシャワーを浴びてスッキリしたい訳だが、姉ちゃんは3人一緒を提案する…。



 脱衣所に3人同時に入った。いくらシスコン・ブラコンの関係といっても、これ以上は良いんだろうか? そう躊躇すると…。


「ふぅ…」

姉ちゃんはためらいなくTシャツを脱ぎ、ピンクのブラを露出させる。


「姉ちゃん凄いな…」


「あたしもそう思う。おっぱい大きいよね~」


なんて言いつつ美海も脱ぎ出す。小ぶりな胸を覆うオレンジのブラが可愛らしい。


「そうじゃなくて、よく普通に脱げるな?」


「大地の前だからよ。他の男の前じゃ無理ね」


「あたしはお兄ちゃんの唇にキスした時から覚悟できてるよ~」(18話参照)


姉ちゃんと美海が脱いだんだ。…俺も覚悟を決めよう。早速2人の脱ぐペースに合わせて脱ぐ事にした。


そして…、ついに全員全裸になる。タオルで隠してるところは一切なく、本当に丸見えだ。


「…初めて見た♡ 大地の♡」


「大きいね~♡」


姉ちゃんと美海は、うっとりした様子で見つめている。2人の裸を見て大きくなるのは当然の話だ。


「…早くシャワー浴びないと風邪ひくぞ」

恥ずかしさに耐え兼ね、風呂場に意識を向けさせる。


「そうね。シャワーを浴びる事に専念しましょう」


「うん」


俺達はすぐ風呂場に向かう。



 風呂場に入り次第すぐシャワーを出すが、一瞬でお湯は出ないから少し待とう。


「それ♡」

姉ちゃんは後ろから俺に抱き着き、胸を押し付ける。


なんて柔らかさだ…。気持ち良すぎて考えられない。


「さっきよりも大きくなってる♡」

美海は俺の前に位置取り、を凝視する。


「美海、シャワーの温度はどんな感じだ?」


「うーん…、良い感じ!」


「そうか。じゃあまずは美海からだ」

俺はシャワーを手に取り、美海の頭めがけてシャワーをかける。


「あったか~い」


頭以外にも首や肩にもかけてるし、これで問題ないな。


「大地。そのシャワーのかけ方だと不十分だわ」


「不十分? じゃあどうすれば良いんだよ、姉ちゃん?」


「お尻と股にも当ててあげて♡」


「お兄ちゃんお願い♡」


汗は全身にかくものだ。ならデリケートなところもキレイにしないと。


「…なんか変な気持ちになってきた♡」


「そ…そうか」

に当たってるもんな。


「これで美海は一通り流せたから、今度は大地の番。私が同じように洗ってあげる♡」


「ズルいよお姉ちゃん。あたしもやりたい!」


「わかったわ。一緒にやりましょう」


「うん♡」



 姉ちゃんと美海にを触られはしなかったが、シャワーで思いっ切り責められた。初めて味わう感覚で戸惑ったが悪くはない…と思う。


「今度は姉ちゃんだな。さっきの礼をさせてもらうよ」


「お手柔らかに頼むわね♡」


姉ちゃんのほうが年上だから、美海に比べたら責めやすい。その責めを姉ちゃんは楽しんでいたから良いや。



 全員シャワーを浴び終え、脱衣所にあるバスタオルを体に巻く。


「やっぱり、お兄ちゃんと一緒に入るお風呂は最高だね♡」


「そうね。充実した時間だったわ♡」


「俺も満足できたよ」

2人の裸は、一生俺の頭から離れないだろう。


なんておしゃべりしてる最中、お腹が鳴る音が聞こえた。


「今のあたし。…お腹減った~」


「もうお昼だし、大掃除で体力使ったからね。鳴るのは当然だわ」


「すぐ着替えて、何か作ろうぜ。姉ちゃん・美海」


「その後は大掃除の続きね。疲れてるなら無理しないでちょうだい」


「俺はやれるぞ」


「あたしも~」


「お母さんが言った通り、頼もしくなったわね。お昼の後も頑張るわよ」


「お~!」


美海が言い出したので、ノリで俺も言ってみた。


「それじゃ、一旦着替えるために解散ね」


姉ちゃんの一言に合わせ、俺達は脱衣所を出た。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る