◆聖杯の神殿
数々の激戦の末、気がつけば三人は聖杯の神殿にいた。それは、光と闇どっちもが聖杯を同時に手に入れた、すなわち引き分けという結果を意味していた。
最初にキキが聖杯を持ち、祈る。
「みんなが楽しく暮らせる世界になりますように」
次にククへ聖杯が渡る。
「光と闇、違う者同士、互いが幸せに共存できる世界になりますように」
シャドへ聖杯が渡る。
「自分のことを自由に決められる生き方ができるように」
聖杯は次から次へと渡り、すべての人々は心を合わせてお祈りした。
「これは……ただちに会議を開かねば」
人々の願いを聞いた神々は緊急で、それぞれの陣営内で会議を開いた。
はじめは意見がうまくまとまらず、話し合いが何日も続いた。最終的に一つの結論が出され、一人残らず全員賛成したことで話はまとまった。
そして各グループの首長が意見をまとめ、最後に両方の巨神が直接話し合った。
「光と闇、お互いがお互いを滅ぼせば、結果としてすべてが滅びてしまう。このような悲劇を繰り返さないためにも今後、神々同士の戦争はもう二度としない」
会議の結果、神々は人間の意思を尊重することに決めた。
「この星の未来は、人間に任せるとしよう」
最後に神々はそう人間たちに告げると、この星を去った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます