詩7 「セ○レの分際」

第7話 「セ○レの分際」

もう戻れない道辿って

強くあなたを抱きしめてあげたい

美しい言葉であなたを形容して

醜い言葉であなたを守った

物憂げな空の日に

もう会えなくてもいい

今日が特別な日になればいいな

私があなたに求めていた物なんてなくて

ただ強くいたかった

美しくいたかった

だから一緒に居ただけだよ

昨日も明日もどうでもよくて

二人でいる未来よりも

あなたを思う日々を愛していたから

私はあの日を綺麗にできたの

信じてくれなくてもいいよ

はしゃぐ足取りとあなたに言えなかったこと

暖かい風と揺らぐ時の流れが讃えてくれる

孵らないものに名前を付けて

ただあなたの温もりに身を委ねるの

今夜は私を朝には帰らせない

寂しい夜は何故か嘘がつきたくなって

あなたの事を思い出したの

何を見ても涙を流せなくても

それでもいいのきっと強くなれたから

求め合う隠れ家であなたを待ち続ける

戸惑う季節と叶わない夢に祈りを込めて

私は今日だけを選ぶの

だってあなたが美しかったから

どこかに飛び立てる羽なんて

今は隠しておいてよ

二人はいつでも飛び立てるから