第4話 皆にとってはなんでもない日
「また侵略者が出たよ。」
「出すぎじゃありません?」
「私もそう思う。」
優雅な朝食をとっているときにこれだ。侵略者に朝も昼も夜もないらしい。食べかけのチョコチップエビプリメロンサンドを無理やり流し込み出撃準備をする。
「変身(ゲートオープン)」
ノワールに侵略者までの道を開けてもらう。
「ところで私たちの組織名とか決まってます?魔法少女はインベーダーって呼んでましたけど」
侵略者を駆除しながらノワールに尋ねる。
「ないね。好きに呼ぶといい。ちなみに君も変身中は別の名前で呼ぼうか?」
「じゃインベーダーって呼ぶことにします。変身中はAQとでも呼んでください。」
私がよく使うハンドルネームだ。
「AQ、魔法少女が来ている」
「もうですか」
現着してから10分も立っていない。魔法少女は暇なのか?試しに複製体のほうを確認する。休み時間か。
「今日こそは逃がさないぞインベーダー」
何も悪いことしてないんですけどねぇ。そう思いながら昨日作り出した武器を取り出す。魔法を反射する剣だ。今すぐに使えるのはこれしかない。だがすぐダメにしてしまった。魔法少女のただのパンチで折られてしまった。もうこれは退却するしかない。ノワールも察していた。私の足元に黒い水たまりができる。私はいつの間にかトイレにいた。どうやら入れ替わったようだ。変身をすぐに解く。
「化け物かよ」
一息ついて声が出る。さて授業を受けに行くか。
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