第7話 やはり花女大(花園女子大学)(4月11日)

「塩月先生の数学の教え方ってめっちゃ分かりやすいねんな」

京都駅の地下改札口の傍にあるリトルマーメイドで焼き立てのメロンパンを少し齧りながら真緒ちゃんはそう私に言った。

「確かにその人の数学の教え方って分かりやすくてええなと思う。あの人は先生せんせになってから2年目を迎えるんやな」

「そうなん??」と真緒ちゃんが首を傾げながらそう私に聴く。

「2年前って言ったら大学を卒業したという感じやな。B'zのボーカルの稲葉さんだって大学の頃に数学の免許を取ってたのを聴いた事あるんやな笑」

「そうそう、確かB'zの稲葉さんは大学の頃に家庭教師カテキョのアルバイトをやってたのも聴いた事があるで。多分、塩月先生は彼(B'zの稲葉さん)の影響を受けたんちゃう?」

「そりゃ知らんっちゅうねん笑。それは人それぞれやから」

あれこれ話してる内に、焼きたてのメロンパンが少し冷めてしまったけど、それでも私たちはメロンパンが好きになった。


それから駅ビルの本屋に行って大学関連のコーナーに行ってみる事に。

此処に取り寄せられてる大学の赤本は、花園女子大学・京都女子大学・京都ノートルダム女学院大学などと言ったものがあり、今年の3月に卒業した先輩達は赤本を使って問題を解いたんじゃないかなというような気がした。

「うちらは、同じ系列の大学(花園女子大学)1本でいいかも知れへんな」と別の大学の赤本を見ながら私は、「せやな。多分、うちらの高校の半分以上は花女大に進学する確率(?)がめっちゃ高いかも知れへんな」と。


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