第6話 微分と積分(4月11日)
「めっちゃ数学Cの内容難しすぎひん?」と真緒ちゃんがそう言う。
確かに、高3の数学は国公立の理学部を受けるために必要な感じというイメージがあるけど、京都駅に行く前に数学の担当の桐山亮仁先生に聞いてみる事にした。
「失礼します。桐山先生いらっしゃいますか?」
「流石に数学Cの授業は中々難しすぎたんやね」
「10分位なら大丈夫ですか?」
「ええねん笑 少しだけな」
職員室の中にある応接間に通して貰って、彼に色々解き方等を教えて貰った。
確かにこのレベルになると凄く難しくなるので、たまには桐山先生の分かりやすい解き方を教えて貰いに行こうかなと決めた。
解き方を教えて貰った後で、今度は別の先生(塩月愛斗先生)に「服部さんはめっちゃ変わったねんな」と声を掛けられると、私は「どんな所が変わったんですか?」と思い切って聴いてみる。
「服部さんが初めてこの高校に入学した時、これから先は女子だけでなくほんまもんの女子(女装ファッションモデルから始めた人たち)が増えるんやろかと思った時期があったんやけど、服部さんの他に去年入学した子と今年入った子たちも女子らしさを目指せるのってええねんなと思うんやね」と学食の無料のソフトドリンク(7UP)を飲みながら話していた。
「めっちゃ話が長くなったんやな笑 部活の指導に行かなあかん」
塩月先生は関ジャニの大倉忠義くんに似ていて、爽やかな感じの人という雰囲気だった。
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