少女が大人になった日

@puroa

一番身近にいる大人

 どうやら私も、大人になる日が来たらしい。


 そんな人生の節目の到来を、彼女はその瞬間に感じ取ることが出来なかった。当時はむしろそんなものは訪れてほしくなかったように思う。訪れてしまったことに、絶望さえ感じていた。


「……よいしょっと」


 教室の随分後ろの席に座った舞は、横に掛けたスクールバッグからスマホを取り出した。バッグの固い表面や手などが壁に当たってゴツゴツと鳴らないよう、気を遣わねばならない。

 朝のホームルームは、既に始まっている。


「はーい、今からプリントを配るぞ。大事なヤツだ」


 教壇ではクラスの担任である西條が、プリントをくねくねと揺らしている。普段のわら半紙でない、白い紙だ。

 窓から差し込む光が配布のために教室の端まで来た紙に当たってキラキラと光る。


 端から後ろへ。全体で見ると波打つように教室全体に広がっていく白字は、ついに一番後ろの舞の席にまでやって来る。特に後ろに配る必要のない舞は、ひとつ前の人に顔パスで机の上に置いてもらう。

 経緯を籠めて、ちゃんと受け取れなんて横暴を言わないひとつ前の人は、スマホを弄っている舞を見て苦笑した。


 横目で確認したプリントには、【進路希望調査書】 と書かれている。


「進学校に通っているお前たちは勿論大学に行くと思うけど、今の成績じゃ無理だ。各自がもっと神経注いで勉強しないといけない。知ってるか? 平日の勉強時間は学年プラス二時間――」


 教壇に戻った西條は、進学校の教師らしく生徒たちのケツを叩いて大学を進めている。嘆きたいのは、それを入学からほぼ毎日聞かされる生徒の方であるのだが。


「……子ども産まれたからって、偉そうに」


 舞はスマホの画面を眺めながら、西條に聞こえないように呟いた。いま彼女には、舞のことがちょっと俯いて真剣に話を聞いている真面目系女子に見えている筈だ。

 運悪く連続で担任になった昨年からずっと、この方法で誤魔化してきたのだ。


 うちのクラスの女教師が、妊娠したと報告を受けたときには大層驚いたものだ。あれだけテストだのなんだの息巻いていた女が色気づいた表情を見ていると、なんだか無性に腹が立った。

 産休から戻ってきてから偉そうにしている。子どもが生まれて、仕事を張り切ろうとその人の勝手だが、生徒にぶつけないでもらいたいものだ。


 進路の希望なんて、考えている暇はない。舞はスマホを忙しなく弄る手を止めない。彼女は今、病気で入院している母の毎日の見舞いのプランを立てていたところだ。

 毎日、なんて言ってもダイヤは微妙に違うから、朝の内に確認しておかなくては。


(今日は六限の日。真っ直ぐ駅に向かってちょうど乗れるのは……じゃあ十五分後のココ。そこから二回乗り継いでかなきゃだから、バス……いや、歩いて行こう。そっちの方が節約になるし、どうせ帰るのが遅れても、別にイイや)


 以前から各地の病院を転々としている、舞の母親。だが西條とは違って残念なことに、母は妊娠したわけじゃない。病名はたしか――


 ピリリリリ! ピリリリリ!

「――うわっち!?」


 嫌な事を思い返しそうになったとき、いきなり手の中でスマホが震え始める。油断していた。甲高い機械音が恥も外聞もなく響きわたり、視線が舞に集中する。


「空島ァ! せめてマナーモードくらいしとかんか!」


 西條の怒鳴り声が響く。

 画面に表示されている番号は見覚えがある。見覚えがあるが、掛かってきたことのない番号だった。当然、自分から掛けたこともない。おそらく掲示板やチラシとかで見たのだろう。


「はい、もしもし」

「なんで出るんだよ‼」


 ワハハ! と笑い声が響く。教師と生徒の漫才染みた説教に、舞衣はガラガラと音が鳴り開かれた扉から教室の外に出ていった。


 だが、その顔は笑っていない。

 スマホの画面に表示されていたのは、病院の番号。外でもない、舞の母親が入院している病院である。スマホを眺める彼女の頬に、冷たい汗が流れる。

 まさか。そんな筈はない。最悪の想像が脳裏をチラつき舞の呼吸が乱れる。だが、病院から掛かってくる連絡の内容なんて、他に思い当たる節もない。

 震える指で画面をスライドし、電話に出る。頬に当てたスマホの画面は暗くて、冷たかった。


 その日、お母さんが死んだ。

 舞の人生にとっての大きな節目が、最悪の形で訪れたのだ。




 ***




「……お前なぁ、分かってるか? こうやって待つのも、ぼちぼち限界だぞ」


 あの日からちょうど二か月が経った。舞は担任の西條に呼び出された高校の職員室で、説教をくらっている。如何にも面倒くさそうにボヤきながら、自身の執務デスクをコツコツと叩いていた。


 否。彼女は別にデスクを叩いたわけではない。その上に置かれた薄っぺらいコピー用紙では、彼女の手の衝撃を抑え込めないというだけ。

 随分前に配られた記憶のある進路希望調査書は、クシャクシャになっている。もうプリンターのインクも掠れかかった表面には、消しゴムの跡が残るばかりで何も書かれてはいなかった。


「聞いてるか? まだ二年生だなんて悠長な事は言ってられんぞ。明確な目標打ち出した方が、親御さんも安心するだろ?」


 この 『ワタシ分かってますよ』 感が、妙にムカつくのだ。大人というのは、どうしてこうも知ったかぶってくるのだろう。私の気持ちなんて誰にも分かるはずがないのに。


「……先生には関係ない。家庭の事情なんて」

「あ?」

「勉強だって、ちゃんとやってる。この前の中間も毎日の小テストもキッチリやってるんだから、それでイイじゃん」


 そう。誰にも分かる筈はないのだ。だって、舞は母が死んだことを、誰にも話していないのだから。


 何も内緒にしたことは、初めて舞が考えたことではない。言い始めたのは、父である。


 舞の父親が頭の固い人で、母が死んだことを学校に連絡しなかったのである。

 あの男は元々、自分の学歴に思うところがあるらしい。親、この場合、舞から見れば祖父母に当たる――が出稼ぎに行くことが多かったため父も学校には行けず、その分、娘の舞にはよい思いをしてほしいのだとか、泣きながら言っていた事があった。

 親心という免罪符をぶら下げた学歴コンプである。


 これは舞の偏見になるが、重いコンプレックスを抱えた人間ほど視野が狭い。

 最も身近な存在である父も、地域で一番有名なこの学校しか許さなかったほどだ。地域といっても認識も狭くて、学区内じゃない。車で回れる、本当に狭い範疇。学生時代の父の行動範囲なのだろう。

 本当の学区はもっと広くて、色んな学校があるんだと言っても聞き入れてはもらえなかった。


 そんな頭の固い父であるから、母が死んだときも 『足元を見られるから忌引きの報告はしない』 『弱みを握られて進学できなくなるぞ』 と喚いていた。子どもは何も考えず、学校で勉強していればいいんだと。

 結局母の葬儀に参列できなかったことを、舞衣は一生恨み続けるだろう。絶対に許さない。だがそれと同時に、父の言いつけを破って、自己判断で学校に報告することもしていない。

 私の人生ってなんなんだ? このまま父に支配されて過ごしていくのだろうか。怒鳴り声と暴力に怯えながら、顔色を窺いながら。


「お前、なんかあっただろ。心配なんだよ、教師とか関係なくな。スマホ鳴らしてたあの日に教室から出て行くお前が、青ざめたように見えたからさ」

「だったら……っ!」


 心配の声を掛ける西條に対し、舞は何かを言い返そうとした。しかし彼女自身も言葉に出来ない何かは、それ以上は口から出されることはなく、何の意味ももたないその叫びは職員室全体に響く慟哭となった。

 母が死んだ日から今日まで二か月あった。本当に心配していたのなら、この二か月間は何してたんだよ。やり場のない感情のなかで、他責思考に苛まれていく。舞も西條も言葉を発さず、二人の頭上にある換気扇が回るばかり。

 その音を聞いて、舞は大きく息を吸い込んだ。ずっと息をしていない事に気付いて、冷たい息を吸い込んでバクバクした心臓を抑えつける。


 大人に逆らうというのは、怖い感覚だ。だが一度人のせいにする楽さを知った舞は、溢れだす文句を止めない。もっと怖い感覚を、彼女は知っているから。


「……先生は知ってるんですか? 普通が壊れていく感覚って怖いんですよ」

「そうだな。そうかもしれん」


 適当な返事が返ってくる。西條の姿から滲み出る、心ここに在らずという感じは、舞の言葉をまともに受け取っていないことは明白だ。

 お前の意見なんてどうでもいいが、自分の意見は聞けと。結局心配するのはポーズだけで、自分の名誉のために舞を思い通りにしたいだけ。卑怯な大人の思惑は父と同じだ。


「当たり前に来ると思ってた一日が、もう二度と来ないって分かった時の気持ち、知ってるんですか」

「分かってるつもりさ」


 舞の言葉を聞いた西條は、やはり適当な返事をしている。いや、答えるだけの知見を持ち合わせていないのか。やはり教師をしていても、本質は父と変わらないらしい。

 母と、母の娘である私だけが特別だったんだろう。

 西條の方はというと、心配しているはずの生徒と特に目を合わせもせず、俯いているばかりである。

 意味のない充足感が舞のなかを駆け抜けていく。

 如何に大人が怖くとも、今ばかりは調子が良い。なんなら教師を言い負かせる気がしてきて、舞はまた別の言葉を吐き捨てた。


「先生の子どもはいいよね。教師の子どもに生まれたってだけで、人生上手く行きそうだもん」

「そうかもな」


 嘲笑を交えた皮肉。

 勝ち誇ったはずなのに、何故か視界が歪む。目元が熱い。だが心臓を激しく拍動させ汗さえかいている彼女は切羽詰まっていて、理由までは辿り着けない。


 対して、担任である西條は微笑んでいた。

 いや、これを担任と呼ぶことは、あまりに不適当に思われる。優し気なその雰囲気は余りに儚そうであり、二年連続で受け持ちである舞でさえ見たことのないものであった。

 彼女は左手でお腹を擦っている。それが癖であるかのように。それはそうだろう。彼女は産休を取り、子どもを産んだのだから当然だ。だから産休の後は、いつも以上に張り切って、生徒たちに厄介なことを――


(……あれ?)


 ここまできてようやく、舞にも気がついた。この教師、産休はとっても育休はとっていない。それどころか左手には指輪がついていない。

 舞は今まで、西條が幸せな家庭を築いているものだと思ってきた。自分が秘密にしている事があるから、他人のことなんて見え透いていると、思い込んでいたのである。

 旦那がいて、子どもがいて。それがこの女の本質だと思っていた。自分が幸せを掴んだのだから、いちいち他人の気を遣わなくたって幸せに生きていけるだろうと。

 だとしたら西條はどうして、去年から名字が変わっていないんだ?


「生まれて来れなかったんだよ。千尋っていうんだ」


 それは、きっといつかはと夢に見た明日。当たり前に来ると思って疑わなかった明日。

 舞は西條がさっきから擦っていたお腹を見る。明日が来る前に途切れたその命は、命としてあまりにも短すぎる。


「ちょっと私たち側の問題でね。この子に普通の人生を歩ませてあげられなかった。それをお前たちに伝えてなかったのはただ、弱みを見せたくなかっただけ。お前に言うのもなんだけど、まぁ……絶望したよ。控えめに言ってね」


 そう言って目の前の母親は、顔をくしゃりと歪めた。普段は生徒の前では見せることのない表情を、一瞬だけ。当の舞も、彼女のこんな弱々しい顔を見るのは初めてのことだった。その姿は触れれば消える雪の決勝のように儚い。

 西條は、心から悲しんでいた。

 子どもを失った絶望は心に穴を残して、幾ら仕事への熱意で蓋をしても塞がることはない。おそらくこれから先、死ぬまでずっとその穴が本当の意味で消えることはないだろう。


 舞は西條が俯いていた理由をようやく理解した。そんな彼女を見て、言い負かせると思っていた自分の愚かしさも。自分が許されないことを言ってしまったことも。

 だが、それで素直に言動を改められるほど、彼女は賢くはないのだ。


「……子どもと親は、ちがう」

「そうだね。大人には乗り越えられることでも、挫けそうになることもあるだろう。残念だけど、そこだけは成績ばっかりが良くてもどうにもならん」


 自らの罪深さを自覚しながらも、舞は首を横に振ることしか出来なかった。それだけではない。頭の中では 『やってしまった』 『どうしよう』 という保身の観点ばかりが、ぐるぐると渦巻く。

 愚かというより馬鹿。保身思考に至っては、もはや人を殺した人間のそれである。直前の他責思考と相まって、今の舞はさしづめ、飯だけ食ってデカくなっただけの、業の深い餓鬼である。


 だからこそ、西條の返答は意外だった。

 先ほどまでの悲しそうな顔はどこへやら。生徒の震える声を受けた彼女は、笑ってさえいたのである。


 あぁ。この人はもう決めたんだな。全身を罪悪感に震わせながら、舞はそう直感した。

 子どもを失った日に、もう二度と息をすることのない、中途半端な形で吐き出された愛する子を抱きしめながらだろうか。

 それとも一度は、自分たちが幸せになることを誓った結婚指輪を外した時か。いずれにせよ、気が狂うような時間だっただろう。

 一体この人は舞たちのクラスで教壇に立ち、将来の話をするとき、どんな気持ちで喋っていたのだろう。そしてそれを下らないと聞き流し、母の見舞いのプランを繕っていたのは誰だったか。

 舞の母は常に、あなたのなりたい自分になりなさいと言っていたのに。自分こそがその人の娘なのに。

 二人の抱える 『心配』 の言葉の意味が、丸っきり異なるように思えたのだ。


「だけどお前たちには未来がある。お前たちは大人になれる。いつまで高校生としての “椅子” にしがみ付いているんだい」

「……」


 そう言って、くしゃくしゃになった進路希望調査書を返した。黙り込んでしまった舞に、西條はもう、何も言わなかった。




 ***




 何の変哲もないアパートの一室。

 入ってすぐの廊下には、暗く、大して長くもない廊下には物が散乱している。それらのほとんどが臭いを伴うカップ麺の空きなどのゴミであることに、部屋の主は何も思わないらしい。

 最奥にある玄関が開き、そのひどい臭いと引き換えに縦長の光が入って来る。その向こうからの影は、この部屋の主の娘だ。


「……ただいま」


 大して伝える気もない言葉が暗い部屋に空虚に広がっていく。重い足取りで帰宅した舞は、散乱したゴミ袋をごすごすと蹴りながら、奥にあるリビングへと向かった。

 その過程で、何度も蹴り飛ばしてしまう。歩きにくい。いつもはすぐ自室に逃げ込んでしまうから、いつもと違う変な感じだ。


 リビングに入ると、父が居た。

 父の方は、陸に打ち揚げられた深海魚のように目を大きく見開き、ぎょっとしている。普段は部屋に籠っている娘が部屋に入らず、直接リビングに来たことに驚いていたのである。

 若しくは男尊女卑の傾向が強い父にとって、娘が自分と同じところに来たのが気に入らなかったのか。

 一瞬の驚いた顔を覗かせた後、父は黙って舞のことを睨んでいた。これだ。この表情を見ると、胸元がキュッと縮んで足がすくんでしまう。逆らわないよう教育されてきたのだから当然か。

 だが今日はちがう。そう思い直し、舞は口を開いた。


「お、お父さんは」


 父は先ほどと同じ、鋭い目つきで睨んでくる。

 だが一度呼んでしまった以上、最後まで用件を伝えなければ、ますます変になってしまうと思い直した。


「私に大学に行ってほしいんだよね」


 義務だの責務だのと言うのは、この性根の腐った父の十八番でもある。舞にも母にも、言い合いになると何度もこの言葉で殴りつけてくる。義務を果たさぬのに女が権利を主張するな、と。

 お前は何度お母さんの見舞いに行ったんだよと言いたくなるのを、舞はグッと堪えた。それは、この男と結婚した母に対しても失礼になる。

 舞の確認を受けて、しばらく遅れて父の返事が返ってくる。


「……当たり前だろ。誰のお陰でこの世に生まれて来られたと思ってるんだ? 親に恩を返すのが、子どもの義務だろ」


「育ててくれてありがとう」


 言ってやりたいことはいろいろある。だが、先ずは感謝を。

 罵倒、または投げやりな返答から始まる会話に何の価値もないと、舞は既に知っているから。今はあくまで、相手の慈悲や愛情に縋る会話ではなく、思いを伝えているのだ。


「大学に通わせてやるって言ってくれてありがとう。そこまでのお金と熱意をかけてくれてありがとう。たくさん感謝はしてるよ……本当に」


 舞は声が震えるのを、必死に抑えていた。心臓の鼓動と息遣いが煩い。体温が上がって瞳孔と鼻孔が収縮して苦しい。押さえつけられてきた舞にとって、父親に反抗するなんて初めてのことなのだから。


「でも、私を産んだのはお父さんじゃないから。そこだけは間違えないでね」


 父にとっても舞にとっても、その一言が決定打だった。


 恨みもある。悔しさもある。だが、それでも感謝はしている。だって親なんだから。舞はこの人がいないと、生まれてくることさえできなかった。その事実に間違いはない。

 もし二人が出会わなければ、人に対する愛情も、後悔も罪悪感も、何も知らないまま始まる前に終わっていた。


 生まれたときから既に在って、手にした時のことはもう思い出すことさえできない、母の愛。赤子の日の自分の小さかった手を握り、育ててくれたあの人はもういないから。

 子ども時代の終わりを感じながら、舞は父に向かって言い放った。


「邪魔だから、出てって」


 初めての娘の反抗に、父は戸惑ったような表情をした。生まれたばかりのピノキオみたいな反応をたっぷり数秒間繰り返した後、リビングを出て行った。

 すれ違い様に鼻を鳴らして、反抗期かよとボソッと言われたが、もう特に気にしない。


 リビングの部屋に、ポツンと一人佇む。その顔は母が死んでからの日常で、普段よりも幾らか晴れやかであった。

 ポケットに手を入れて、しわくちゃになった紙を取り出した。しわくちゃの上から綺麗に折りたたんで仕舞っていた、進路希望調査書だ。

 舞はボールペンを取り出し、自分の夢をそこに書き記すのだった。

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