子猫と政宗

額田兼続

第1話

(…どこなんだ、ここは…)

伊達政宗は、寛永13年(西暦1636年)に、息を引き取った…はずだった。

気づいたら、何もない、真っ白な空間にいたのだ。

しばらく混乱しながら彷徨っていると、

(そうだ、家光様か愛に電話しよう)

しかし、携帯は充電切れしていた。

(モバイルバッテリーポケットに入れてなかったっけ…)

あった。

(よし、これで…)

1分後。電源はついたが、電波がない。

(さすがにこんな所に電波はないかー。でも、ここって多分あの世?の入り口?だし、小十郎(景綱)に繋がるかな)

繋がった。

『もしもしー、どちら様ですか?』

「政宗だ」

『殿!?なぜ、ここに…』

「死んだ」

『そうなんですね…』

「電話繋がったってことは、また会えるのか?」

『いや、もう無理です』

「なんで?」

『死人は、順番が来ると転生しなければいけません。私は、今日転生する事になってるんです』

「?なら、転生してから会えばいいんじゃ」

『そうはいかないんですよ。記憶を持ったまま転生するか分からないので』

「なるほど…」

『あ、もう時間です!それでは』

「小十郎!ちょっと待っt」


ツーツーツー

電話が切れた。

呆然と立ち尽くす政宗。すると、

「あなたは、今日転生します」

「ゑ?」

女神に転生しろって言われた。


そんな急に言われても…

「この扉潜って」

(いやいやいや、返答しろよ)

「行って」

「あ、はi」

ドーン。

押された。そこで起きた不具合で、雷が発生した。

「あ、やべ テヘペロ」

政宗は、雷に打たれてしまった。

「ウワアアアアアア」

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子猫と政宗 額田兼続 @Nekofuwa-jarashi

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