土竜拳

アレクラルク=ネレイア=CMC

強くなりたい!←いや、こっちの先輩の方が強くね?

 はあ。

 最強の能力?

 あー。

 これね。

「暗殺」しかないの。

 えーとね。

 防御にスキルポイント振るって「ダサい」の。

 不意打ち。

 一撃必殺。

 即離脱。

 これしかないの。

 攻撃全振りなの。

 うん。

 暗殺者よね。

 どこが主人公なのよ。

 いやー。でも。

 タンクって土属性と同じ扱いなの。

 攻撃力が上がる修業シーンはわくわくするの。

 だけど、防御に振ってないから死ぬの。


 ゲームならいいのよ。

 どうせ強い敵出て来るんだから。

 バランス良くスキル伸ばさないと「詰む」ように出来てるの。

 現実の人間ってね? 舐めプすんの。

 と言うか、レベル99まで上げる?

 48歳くらいかしら。

 それより青春をエンジョイしたいのよ。

 レベル25くらいになったら見切り発車するの。

 で、結果論として舐めプなのよね。

 どうしてレベル35まで上げなかったって言われるの。

 いや。だって。

 あー。うん。

 ネットの見過ぎなの。

 ネットではレベル30くらいの敵をレベル25で倒したって武勇伝ばっかり。

 レベル50の敵には瞬殺されてるんだけど。

 そういうのサーティーンちゃんねるにはないの。

 もう再起不能だから。

 あえて自分の恥を晒さないの。

 こういう裏の裏を読むのは、社会に出ないと無理よ。

 と言うか、名作小説読んでれば、人間がこんなに間抜けばっかりなわけないと分かるんだけど。賢い人は賢いのよ。


 あのね。

 人間世界ではレベルって「知力」のことよ。

 インターネットの記事を読むのが「レベル上げ」なの。

 そう。

 レベル16くらいまでしか上がらないのよ。ネット見てても。

 後は社会に出ないと無理なの。

 上司にぺこぺこして、お客様と真剣勝負よ。


 へい。AI。

 土竜もぐらけんってタイトルの短編小説書いて。


 ある日、小さな村に住む少年、タツヤは、祖父から古代の格闘技「土竜拳」を学ぶことになりました。祖父はかつてこの技を使って村を守った英雄でした。

「土竜拳は、地の力を借りて戦う技だ。」祖父は言いました。「地の力を感じることができれば、どんな敵でも倒すことができる。」

 タツヤは毎日、祖父の指導の下で訓練を重ねました。しかし、地の力を感じることはなかなかできませんでした。

 ある日、村に巨大なモンスターが現れました。村人たちは恐怖におののきましたが、タツヤは立ち向かう決意をしました。

 タツヤはモンスターに向かって突進しましたが、その力はモンスターには全く効かないようでした。しかし、タツヤは諦めませんでした。彼は地に手をつき、深呼吸をしました。

 そのとき、タツヤは地の力を感じました。彼の体は力で満ち、彼は再びモンスターに立ち向かいました。今度は、彼の一撃はモンスターを倒しました。

 村人たちはタツヤを讃え、彼は新たな英雄となりました。そして、タツヤは祖父の教えを守り、土竜拳の伝統を次の世代に伝えることを誓いました。

 そして、土竜拳の伝説は、今もなお、村の人々の間で語り継がれています。


 うん。

 こういうのが世間で言う「エンタメ」なのね。

 なるほどな。

 ただのご都合展開やんけ。

 あのね。

 ネットに武勇伝書き込んでる人たちは、宝くじで1等当たった人なの。

 真似したら死ぬわよ?

 まとめサイトでアクセス稼げるくらい、ああいう格好いいエピソードってレアなのよ。


 土竜拳か。

 伝説になったということは、継承する奴いなかったのね。

 うん。

 ピストルでいいの。

 うん。

 バトル漫画か。

 警察に入りなさいで終わるのよ。

 悪役って案外警察官は殺さないの。

 クレバーだわ。

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土竜拳 アレクラルク=ネレイア=CMC @alecralk_n_cmc

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