第6話




消灯。

深夜の編集部。


デスク。


灯りは

PC画面のみ。







ピ。


ピ、

  ピピ。









届いた原稿の。


      小説の行が

みる みる

    ズレて 

   いく。



  文字が

   勝手に

  変換 されテい  ク。




作家が手元で

推敲の際に消したのだろう部分が

目の前で

復活する。








誰もいない席。

画面上。


新たに文章が打ち進められる。


茫然と、

息が止まるほどの緊張感。









足元から

黒いシルエットと

目玉だけ。

立ち上がり。





編集者の顔。

その光景から

目を反らすことが出来ない。



黒いシルエット。

目玉は

大きく見開いて。


正面から

『顔』を寄せてくる。






編集者は

悲鳴をあげることなく気絶した。




































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