聖女紀行 ~ヒエロソリュマに救いを求めて~

えろっちのゲーム工房

第1話 黒死病 ~降り注ぐ死~

 1348年 初夏。ローマの街はそれまでとは様変わりしていた。疫病が流行していたのである。ローマ教皇クレメンス6世はあまりの惨状にたいへん心を痛めていた。

「なんということか、私の徳が足りなかったというのか・・・」

そうつぶやくと、クレメンス6世はきょうもいつも通りに教皇庁の執務室に籠っていたのであった。

 女枢機卿のドーニャがクレメンス6世と向かい合わせで座っている。クレメンス6世は言った。

「ここ1週間のイタリア半島の感染状況を報告してください」

 クレメンス6世の質問を受け、ドーニャは深刻な顔で答える。

「状況はさらに悪化しておりますわ、聖下」

 クレメンス6世の表情もまた深刻になる。

「そうか・・・」

 クレメンス6世の深刻そうな表情を見て、ドーニャは法衣から右の乳房を取り出した。

「きょうは吸わないのですか?」

 クレメンス6世はドーニャの乳房を舌でやさしく包み込んだ。

「あん・・・♡」

「枢機卿、ローマ市民に対して、医療と施しを完璧にお願いします」

「ひんッ・・・」

「それと大切なことをもう一つ」

「は、はい」

「左のおっぱいも吸いたいですよ」

「仰せのままに♡」


疫病を防ぐための会議は深夜まで続いた。


(つづく)

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