親友同士とタツとシンがアバターを作りゲームをした瞬間、2人はそのアバターの姿となりゲームの世界に来てしまいました。
そして、タツとシンが降り立った世界の現地人の少女フラウエルことフラウはある国へ仕事にいく最中仲間や両親が殺され、オウガとその仲間たちに救われます。
世界観も多種多様で濃くて、キャラクターも個性豊か。しかし、よく見ると実は「んん?」と隠されている伏線もあったりして……そこを見て考えるのも面白いです!
ちなみに、多くは話すとネタバレになるのでお口チャックします。
群像劇となっているので、かなりボリューミーな物語となっております。好きな人にはたまらない物語。一読してみてはいかががでしょうか?
単なる異世界転生の枠を超え、成長と自己再発見のテーマを巧みに織り交ぜられている作品。
物語の中心には、二人の転生者が描かれており、新たな身体に適応しながら、自らの過去を取り戻すため、そして未来を切り開くために奮闘します。
困難に直面しながらも成長していく様子は、深い感動すら覚えます。
物語の進行と共に強まる二人の関係性──互いにとっての信頼と友情が芽生えていくのも見所の一つです。
それに加えて異世界ならではの美しい風景描写や、個性豊かなキャラクターたちとの出会い、その者たちによるクロスストーリーも、この物語を一層魅力的なものにしています。
戦闘場面も充実しており、緊迫感のある戦闘や巧妙な戦略が織り交ぜられており、特に少年が自らの力を開花させる瞬間は、釘付けにさせらます。
異世界転生ファンのみならず、多くの読者にオススメの物語です。
この物語の特徴的なところは、まず甲編のタツとシン、乙編のフラウエル、それぞれの主人公達の物語にわかれています。
大学生のタツとシンは現代からゲームの中へ転移、そして五歳程度の子供と白髪の老人の姿となりその世界を二人で探ってゆきます。
フラウエルは当初からこの世界の医師A・Sと呼ばれる治癒士で、類稀なる力で戦争で傷ついた傭兵達を癒すところから始まります。
彼等を取り巻く登場人物達が徐々に関連を持っていることが明らかになってゆき、タツとシンも事件に巻き込まれながら自分達のキャラクターに秘められた能力を開花させてゆきます。
主人公達の背景から当初は全く違った作風になっている甲編と乙編ですが、物語が進むにつれてどんどんと二つの物語の登場人物達が交差していき一章の終了で完全に一致します。
三人の主人公達以外のキャラクター達もそれぞれ大変魅力的に描かれており、現在第一章までですが、ここからいよいよ物語が始まる、という壮大な流れを予感させます。
世界設定やキャラクター達が丁寧に作り込まれた面白い作品です。
ゲームや冒険の大好きな方にはきっと刺さるはず。
ぜひゆっくりと読み込んでみてはいかがでしょうか?