第2話DAY1:ハンドル初体験!
DAY 1
教室で合宿の説明を受け、教習のビデオを観る。うとうとと眠くなるが必死で耐えた。
コーヒーを買いに行きたいが、コンビニに行くには十五分ほど歩かなくてはいけない。
隣の沙耶香はかくん、ってなっているし。スクリーンに映された、基本的な交通ルール。
教員の話しを聞きながら、教室にいる受講生を見渡す。
数名は社会人風の男女。他は見た感じ私達と同い年くらいの学生が大半だ。
「それでは十分間の休憩となります。トイレ等休憩中に済ませてください」
スクリーンに映し出された画像が停止され、前に立っていた男性教員が全員に向けて言った。
「眠い」
目を擦りながら沙耶香が言った。
学科教習を終え、実技教習に移る。
助手席側では無い運転席。初めて握るハンドルにわくわくする。
アクセルを踏むと車が発進した。
最初は緊張したが、慣れるのに時間はかからなかった。
案外、上手く運転ができた気がする。
一日の授業が終わり、夕食の時間となった。
夜ご飯は沙耶香と二人で近所の居酒屋に行った。みっちり受けた講習の後の空腹を満たすため、唐揚げ等の揚げ物をたくさん食べた後、ホテルに帰った。
私達は教習所近くのビジネスホテルに泊まる。自宅から通う地元民か、自分で好きなホテルや宿泊先、私達のような合宿教習所と提携しているビジネスホテルに泊まるといういずれかの選択ができる。
「疲れたー」
ホテルに着き、部屋のベッドに倒れ込んだ。
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