悪魔と天使の子〜悪魔と天使の力を使い、世界に反逆する〜

NEKO侍

第1話 穢れた血

ある男は言った。

「クソッ、どうしてこんなことに」

「もうダメ走れない」そうして女は倒れた。

「あなただけでも行って、お願い」男は泣きながら走った。

 後ろから女の叫ぶ声と血が飛び散る音がした。

 男は涙が止まらなかった。

「ぐああああ」

 男の背中に激痛が走る。

 男は残りの魔力を使い切って転移の魔法を使った。

「幸せに、生きてく……」

 ――ああ、やめておいていかないで……――



「ほら、やり返してみろよ穢れた血」「そうだ、そうだやっちまえ」

「おいおいそんなに近付くと穢れた血が移っちまうぞwww」


 いつものことだ。俺はこの世界から嫌われている。

 この世界は悪魔、天使、人間の3つに分かれている。決して共存している訳ではない。その逆だ、彼らはそれぞれ忌み嫌いあっていて世界を3つに分けた。だがなぜか俺は悪魔と天使、両方の血が流れている。そのせいで血が中和しあって人間のような見た目をしている。しかし悪魔は悪魔、天使は天使だ。俺の歯は尖っているし小さい羽もある。それのせいでこの人間の国で虐められている。


「はぁ、帰ろ」

 今日も虐められただけのクソみたいな日だった。あいつらが憎い、憎い、憎い、雷にでも打たれてしんでしまえばいいのに……。

「ただいまー」って言っても誰もいないか。

「おかえり、クロ」

 (ッッ……!! 待て待てどういうことだこの家にはおれ以外いないはずなのに。)

「天、使?」俺の目の前には一人の天使が立っていた。

「お前は誰だ……。」恐る恐る聞いた。

「あれ?私のこと憶えてない?」

 (どういうことだ。俺はこんな奴に会った覚えはない。俺は目が覚めた時から人間の国にいたはずだ。ということは俺の記憶が無いときの事か?)

「ごめん、俺は小さい頃の記憶が無いんだ。教えてくれ、お前は一体誰なんだ」

「フフッ、仕方ない教えてあげる。私はあなたの母親を知るものよ」

 天使は微笑みながらそう言った。





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悪魔と天使の子〜悪魔と天使の力を使い、世界に反逆する〜 NEKO侍 @samuraineko777

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