幼馴染みでIカップの愛に、愛の告白をして、永遠の愛を誓い合った

冷原哲史

愛に愛の告白

 高校からの帰り道。

 隣には小さい頃からの想い人である幼馴染みの愛。

 彼女に俺は、今日もしょうもない悪ふざけをする。


 幼馴染みの、豊かすぎて制服がパツパツの胸元に視線を向けながら「愛はIカップ」と言ってみた。


「……」


 シカトされたのでもう1度。


「Iカップの愛……ぷぷッ」

「……あんたね、さっきからIカップIカップって……。いつからそんなに乳好きになったのよ? どちらかというと、昔は私だけにスカート捲りばかりしてくるお尻派……じゃなかったかしら?」


「なんだよ? 俺が女の子をエッチな目でしか見てないとでも言いたげだな?」

「違うの?」

「断じて違う! 俺がエロいんじゃない、男はみんなエロいんだよっ!!」

「ふ〜〜〜ん」


 すげぇ興味なさそうに返事された。


「だけど……」

 俺の本音は……。


「けど?」


「俺はただ、好きな女の子に下ネタ言ったりちょっとエッチなことをして、からかいたかっただけだよ……」


「ふぇっ!? す、すすすす好きな女の子!? そ、それって……!?」


 久々に見る、愛の照れた表情。

 顔を赤く染め、動揺を隠しきれていない様子の愛……。

 

 これだ、これなんだよ。

 こういう感じの愛が見たくて、俺はしょうもない発言や行動を繰り返してきたんだ。


 ただ、好きな女の子にちょっかいを出して、恥ずかしがる姿を見たくてさ……。


「愛」

 

 彼女に向かって一歩踏み出す。

 

「ま、待って待って!? まだ心の準備が……」


 どうやら下ネタやスカート捲りでは、長年の俺からのちょっかいで、もう照れたり恥ずかしがってはくれないらしい。


 けれど、問題はない。

 だってついさっき、愛を照れさせる新しいやり方が分かったから。


「う、うぅぅぅ〜」


 まだ、好きと言われた熱が残っている彼女に俺は……。


「愛と、愛のIカップが大好きです。愛してます。将来、俺と結婚して下さい!」と、愛の告白をした。


 返事は……。


「……も、もう1度! ふざけないで言ってくれたら、け、結婚……し、ししてあげてもいいわ……よ?」


「愛を愛してます」

「ッッ……………私のIカップは?」

「勿論愛してる。そして愛してみたい、愛する人とする性行為の中で」

「バ〜〜〜〜〜ッカ♡」


 俺のことを馬鹿と言った彼女の頬は、まだ若干赤みががっていて、かつ、声に少し甘い響きが混じっていたのだった。



 




 え?

 この後どうなったかって?

 そりゃ勿論、愛を愛す過程セックスでIカップも愛して、数年後に永遠の愛を幼馴染みの愛と誓い合ったに決まってる。

 



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

幼馴染みでIカップの愛に、愛の告白をして、永遠の愛を誓い合った 冷原哲史 @20231105

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ