(二)-21

 里々りり里々がやってきたのだった。そして二人が慌ただしくしているのを見て「何をやっているのよ、二人して」と驚きの声を上げた。

「あいつらぶっ殺してやる」

 そう言いながら、地下室にある、火器類をどんどん鞄に詰めていった。

「待ちなさいよ! あんた、死にたいの」

 里々がいつもは出さないような大声を上げた。

「うるせえよ!」

 悦子は里々を怒鳴りつけた。そして「行くぞ」と芙美恵を連れて地下室を出て行った。

「ちょっと待ちなさいよ!」

 後ろから聞こえる里々の声を無視して、二人は歩いて行った。


(続く)

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