ガラクタが折り重なった君へ。

ガラクタが折り重なった君へ。

　君が一体何で構成されているか、分かるだろうか。

　タンパク質だの、殆どが水だのそんな答えは求めちゃいない。

　私が聞いているのは、君の人格の話だ。

　君が何を見て、何を聞いて、いったいこれから先何を選ぶのか。

　それが君を構成する物だ。

　私は覚悟を好きな漫画から教わった。

　傷や弱さを好きなバンドから教わった。

　話す事の楽しさを好きな本から教わった。

　それは、他人から見たら下らないガラクタかも知れない。廃品回収の山積みの錆鉄かもしれない。

　だけどそれが折り重なって私は生きている。

　大きな分かれ道に立って、どちらに進めば分からなくなって、自分の中を覗いても答えが出てこなくて、歩みを止めてしまう。

　そんな時、一つずつ自分だけのガラクタを思い出してくれ。

　答えが出るとは限らないが、後悔しない道を選べるはずだ。

　いつか私の書いたガラクタが君の一部になる事を願う。