登場人物、情景、共にすべてが幻想的な光景を醸し出している小説

主人公の男女はもとより、その周辺に登場する人物たち、そしてそれらの人々を取巻く状況が、徐々に幻想的な世界へといざない、気付くと正に幻想的な光景が醸し出された世界へと入っていくような小説。

最初に描かれる都会での事情、そしてその地に赴いた先の途中でのリアル感あふれる世界も描かれるがが、それは物語のスパイスにして骨休めのようなもの。
気が付くとまた、幻想的な光景の中に戻っている。
そんな中、主人公の男女の話は進んでいきます。

少しピリッとした中にもほんわかとしたベースで、幻想感あふれる恋愛小説です。