第6話 宣戦布告②

ーーーーーーーーーーー

見ていただいた方、星と、レビュー本当にお願いします。特にレビューを貰うと、ホーム画面に表示され、多くの方に見ていただくことができます!モチベーションもだだ沸きます!本当にお願いします。古参ファンになってみませんか?

ーーーーーーーーーーー

 光がサラの方を向かって行った時、ブレイブはなんの迷いもなく言った。

盾付与ブウクリエ

 そうして、サラの体が向かいくる光を弾き、光は明後日の方向へ飛んでいき、一安心した俺は、彼が背負っている人をすぐに運ぼう、なんて考えていた。



 なぜ彼はこんな強力なスキルを持っていたのに、一人で行動しようとしていた?



 リアは、なんて言っていた?



気づいた時には、光が飛んで行った方とは真逆の方角から飛んできた光が、ブレイブの胸を貫いていた。


 あっけに取られた顔でブレイブを見るサラの顔が、次の瞬間には驚愕、そして恐れに変わっていた。

 しかしサラの顔をよく見ると、サラの目は時折ブレイブではなく俺の背後にも向けられていた。


 次の瞬間、圧倒的な光と共に衝撃が走った。

つい先程まで他の避難者とともにいた土地が、これまで俺たちを苦しめてきた拳大の光線とは比べ物にならないサイズの光線に飲み込まれている様子が、目に飛び込んできた。


 驚き、恐怖、焦り、様々な感情が溢れ言葉が出せないでいると、目の前に黒い髪をした仮面をつけた男が降り立った。


「まだ、三人も残っているのか、腕が落ちたな。まぁ何人残っていようが、一人も生きながらえさせるつもりはない。少年たちよ、、、来世は、こんな闘争のない世界に生まれてくるんだな。」


そうやって暗く輝く手のひらをこちらに向け、儚い転生人生の終わりを俺が悟った時だった。


「そこまでだ。」


深紅の髪を後ろで結び、帯剣した青年が俺の前に現れ、目にもとまらぬ速さで抜かれた剣は、放たれた光を弾いた。

呆気に取られている俺を放って、青年は続けた。


「現在、いくつもの王都へ向かう馬車が襲撃されている。きっと仲間だろう。一体お前らの目的はなんだ。」


「もしや、、、?6聖が釣れたか?ククッ。わざわざきた甲斐があったというものだなぁ!暗光線アトミック・レザー


拳大のものからさらに小さくなり、ペンのようなサイズになったものが、仮面の男の手から放たれた。


「いくらやろうが無駄だ。俺に、その魔法が効くことはない。」


「噂はこちらまで聞こえてくるよ、魔人殺し。魔法壁マジック・ウォールだったか、、、?つくづく、、、。やっかいな魔法だが、ものは試しだ。」


そう言って、目で追うこともできない速さで放たれた光は、剣を構えていた青年の肩を一直線に追っていたが、途中で不自然に軌道を逸らし、背後のすでに荒野となってしまっていた場所に着弾した。


「だから言っただろう。俺に魔法が効くことはない。さあ吐け。なんのために、今回の襲撃を企てた。」


「弾かれる、か。まあそうであろうな。よかろう、教えてやろう。」


そう言って、仮面の男が息を吸い込んだ。

 

「今から5年後!魔王様が復活なさる!今代の魔王様は、先の戦さを超える戦争をお望みだ。人間ども、」


そこで言葉を切った仮面の男は、仮面越しでもわかるような楽しそうな声でこういった。


「思う存分、じゃないか。」





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る