第5話 手掛かり

 同窓生・石田大樹いしだだいきの葬式が執り行われたのは、彼が死んでから一週間後の事であった。優司も即席で喪服一式を揃え式に参列したのだが、やはりそこにはかつての顔馴染みらが多く集まることとなった。

 とはいえ、同窓会の時のように肩の力を抜き、他愛のない会話に華を咲かせるわけにもいかない。誰も彼もが暗い表情のまま、しめやかなムードで式は執り行われた。


 坊主のお経が響き渡る中、優司は手を合わせながらも彼方にある石田の遺影を見つめ考える。写真には小麦色の肌で不敵に笑う、かつての“ガキ大将”の姿があった。


 優司は結局、しばらく東京に帰ることを諦め、実家に居ながらリモートワークで細々と業務を続けることにした。というよりも、事が事だけに易々と東京に戻ることができなくなった、というのが正しい。

 ようやく石田の葬式を上げられるとなった矢先、また一人、犠牲者が出たという薄ら寒い事実を耳にしてしまったからだ。


 式が終わってもなお、同級生たちの口数は少なかった。とにかく一刻も早くこの場を離れたいのか、皆、足早に立ち去っていく。石田との別れを惜しむというよりも、同級生の死という嫌な事実を、早く忘れたいといった様子だ。


 それをどこか非情だと思いつつも、優司もまたちらりと石田の遺影を眺め、すぐさま帰路につく。なにせ優司にはこの後、外すことのできないもう一つの“用事”があったのだ。


 どれだけ歩こうとも、喪服に染み付いた線香の匂いを振り払うことができない。まとわりついてくる“死”の香りに苛立っていると、背後から聞き覚えのある友人の声が響いた。


「よぉ、おつかれさん。つくづく、大変なことになっちまったよなぁ」


 どこか間延びした彼の言葉が、今はなんだか酷く救いに思えてならない。優司は振り返り、困ったように笑う純に「ああ」と目を細めた。純はよほど喪服の着心地が悪かったのか、既にネクタイを取り、シャツの胸元を雑にこじ開けている。

 そんな彼の気安さを頼りに、優司もできるだけいつも通りのトーンで返していく。


「ああ、まったくだ。石田の件だってまるで片付いてないってのに、その上、あいつ――永友までとはな」

「永友の奴、酷ぇ死に方だったらしいぜ。足に“矢”を叩き込まれて動けなくなったところを、やられたらしい」

「知ってるよ。やれやれ……田舎ってのは嫌なもんだよな。聞きたくない話でも、とにかく早く伝搬されちまうんだからさ」


 狭く閉鎖的な空間ゆえに、穏月村の中に噂が広まるのはあっという間だ。人の口に戸は立てられぬ――というが、どこからか漏れた情報が瞬く間に、波紋のように村全体へと広がっていく。

 優司もネクタイを外し、乱雑にポケットの中へと押し込んだ。


「一体、何が起こってるんだろうな。こんな小さな村の中で――なんで、俺達の同級生ばかりが殺されていくんだろう」

「さぁなぁ。けど、今回もどうやら、犯人が使ったのは“鎌”みたいだ。ってことはさ……やっぱり例の“タケ爺”ってのが、関係してるんじゃあねえのか?」


 もはやここまでくると、優司もそれを安易に否定できない。石田と永友の死に共通するのは、彼らがどちらも“鎌”のような分厚い刃物で致命傷を負った、ということに他ならない。

 そしてその上で、石田が同窓会で語っていた老人――“タケ爺”と呼ばれ、忌み嫌われている存在が、今もなおこの村のどこかで目撃されているという噂が出回っている。


 それらを偶然として片付けるのは簡単だ。だが一方で、どこかその無関係とも思える要素の一つ一つに妙な関連性があるのではと、本能的に悟ってしまう。

 なんだかそう考えた途端、うすら寒い感覚が背筋を伝った。今までは「まさか」とどこかで否定していた一つの説が、急に現実味を帯びてきてしまう。


 タケ爺はまだ、この村のどこかにいる――そんな荒唐無稽な憶測を、純のあっけらかんとした一言が振り払った。


「ここまでされちゃあ、“あいつ”――真琴も引くわけにはいかなくなった、ってことだよなぁ。うすうす勘付いてはいたけど、まさか本当に葬式後に召集されるとは思わなかったぜ」

「そうだな……しかも今回は場所が場所だし、当然、俺ら以外の面々も来るんだろう?」

「そりゃあ、まぁ。けど実をいうと、俺としては“あいつら”に会うのはちょっとばかし、楽しみなんだよねぇ」


 一瞬、純の不敵な笑みの理由が分からなかったが、その意味するところをすぐに察する。優司も「ああ」と頷き、困ったように笑った。


「そうか。“あいつら”が結婚してから、家にお邪魔するのは初めてだものな」

「そうそう。けれどまぁ、改めてあの二人がくっつくとはなぁ。当時、接点なんてほとんどなかっただろうにさぁ」


 話題は仄暗い村の“殺人事件”から、自然とこれから二人が向かうとある“夫婦”の家へと移っていった。純が言ったように、優司としてもその二人が一緒に住んでいるという絵面に、まだいまいちぴんときていない。


 二人はいったん自宅に戻り、喪服から私服へと着替え、再度合流した。相変わらず純の愛車に乗り込み、穏月村の南に位置する小さな“パン屋”へと向かう。


 店自体は休業日だったのだが、店先に出ていた一人の大柄な男性がこちらを見つけるや否や、にっこりと笑い手を上げた。優司たちもその柔らかな笑顔に、肩の力を抜いて返す。


「や、やあ……優司君に、純君。い、いい、いらっしゃい」

「よお、“ぶーちゃん”。ごめん、ちょっと早すぎたか?」


 優司の言葉に“ぶーちゃん”こと染谷学そめやまなぶは、ゆっくりと首を横に振る。短い髪型から顎のライン、肉付きの良い大きな体と、見れば見るほどにあらゆるシルエットが“丸い”男性だった。

 にっこりと笑う染谷に、純も「へへへ」とどこか嬉しそう返す。


「やっぱこうして見ると、改めてでかくなったなぁ。ぶーちゃん」

「う、うん……中学校で、い、いい、一気に伸びたんだ」


 純の言葉通り、おそらく染谷の身長は同窓会の面々のなかでも随一だろう。一方で非常に温厚な性格は変わっていないようで、吃音症もあの頃と同様だ。だがそんな彼の昔ながらの姿に、今の優司らには酷く癒されてしまう。


「ひ、平岡さんも、さっき来たんだ。中にいるよ」

「そうか。じゃあ、これでとりあえず、全員揃ったってことになるわけだ。ごめんな、休みの日だっていうのに店使わせてもらっちゃってさ」


 恐縮する優司に、染谷はなおも「ううん」と笑う。もっとも、こうやって集合をかけたのは優司ではなく他ならぬ真琴なのだが、わざわざ場所まで提供してもらったことに頭を下げたくなってしまったのだ。


 二人は染谷の案内を受け、店の中へと入る。落ち着いた木造建築のパン屋は染谷の実家で、彼は幼い頃から両親を手伝い、今ではすっかりその店を継ぐ店主として成長していた。

 店内の一角――イートインスペースとして用意されたテーブルに、すぐさま平岡真琴の姿を確認し、近付く。彼女は非番なのかこの間の婦警姿ではなく、シャツに薄手のジャケット、チノパンというラフなスタイルだった。


「うっす、“優ヤン”に純~。おっつかれ~」

「お、おう。おつかれ」


 婦警姿の時とは異なり、随分と砕けた一言が飛んでくる。たじろぐ優司に、真琴は首を傾げた。


「どしたのよ、優ヤン?」

「あ、いや……なんかこう、変な感じだなって。随分と、オン・オフを切り替えるんだな、お前」


 真琴が「変~?」と顔をしかめる中、その対面に座るもう一人の女性が少し切れ長な目を細め、「ふっ」と笑う。


「そうね。その点については、私も檜山君に同感。何度か婦警姿も見たことあるけど、普段とは随分とギャップがあるもの」

「え~、そうかなぁ? 別に、仕事とで切り替えてるつもりはないけどさ」

「無意識にスイッチが入るんじゃない? そういう人間の方がストレスはためないみたいだから、良いことよ」


 机を挟んで談笑する二人だったが、優司と純はしばしその姿――特に、真琴と対談している彼女をぽかんとしたまま見つめてしまう。

 紺のニットセーターとスカートという出で立ちの彼女は、かすかに茶色に染まったボブヘアを揺らし、無邪気に笑っていた。

 そんな彼女の姿に、優司と純は改めて驚かされてしまう。それは彼女――凛音りんねの過去を良く知っているからに他ならない。


 二人が席に着くと、背後にいた染谷が飲み物を入れに店の奥へと戻っていく。その大きな背中に、凛音が「ありがとう、あなた」と笑った。

 二人の関係性について、耐え切れず優司が言及する。


「それにしても、やっぱり驚いちゃうな。まさか、ぶーちゃんと凛音が“結婚”とは。つまりもう山内凛音じゃあなくて、染谷凛音ってことか」


 目を丸くする優司に、凛音はくすくすと笑う。優司に続き、純も成長した二人の意外な姿に率直な感想を告げていた。


「まぁ、ぶーちゃんはあの頃のまんまだけどさぁ。凛音のほうはこう……随分と垢抜けたよなぁ。同窓会の時、誰か分かんなかったぜ」

「そうね。なにせ昔は、瓶底びんぞこ眼鏡におかっぱの暗いヤツ――だったもの。女友達にも散々、驚かれたわ」


 臆面もなく、凛音はさらりと言ってのける。その快活な姿は、優司らが知り得る幼少期のそれとは、まさに別人だ。

 かつて山内姓だった頃の彼女は、いつもクラスの隅で本を読んでいる暗い少女だった。優司らが無理矢理に輪に加えることで、なんとかクラスメイト達と交流することのできる、奥手な生徒だったのである。


 髪型も、スタイルも、表情も、性格も――なにからなにまでが急激に大人びたその変貌っぷりに、優司と純は開いた口が塞がらない。

 夫である“ぶーちゃん”こと染谷学が人数分の飲み物を持ってきたところで、それを受け取りながら真琴も笑った。


「凛音、すっごいんだよ! 図書館の司書もしながら、この店の会計係もやってるんだから。私なんて文章も数字もからっきしだから、羨ましいよ」


 肉体派の真琴と、頭脳派の凛音。この二人をそれぞれ眺めると、その分かりやすさに思わず苦笑してしまう。そうこうしていると、学も丸椅子を持ってきて机の端に座った。


 懐かしい顔ぶれが揃い、まずは各々が手にした飲み物で喉を潤す。優司もアイスコーヒーを流し込んだことで、意識が少しはっきりとしてきた。


 談笑もほどほどに、一同をこの場に招集した張本人である真琴が切り出す。


「改めて皆、ありがとう。こうして集まってもらったのは、他でもないんだ。今回の一連の事件――石田君や永友君が殺された件について、色々と考えを整理させてほしいの」


 相も変わらず、“事件”の内容に触れる時の彼女は、いつもと違う気迫に満ちているかのようだった。先程までのあっけらかんとした態度から一変、ぶれることのない鋭い眼光がかつてのクラスメイト達を一瞥する。

 真琴の一言にまず反応したのは、優司の隣に座っている純だった。


「整理つってもよぉ。相変わらず、その“犯人”てのについては、見当もつかないってのが本音だよ。それこそ、ここに来るまで優司とも話してたけど、マジで昔いた“タケ爺”ってのが、やってるんじゃねえかって思ってるくらいだ」


 荒唐無稽ではあったが、一方でこの場にいた誰もが同様の気持ちだったのだろう。石田と永友は共に、分厚い刃を持つ凶器――それこそ“草刈り鎌”を連想されるなにかで殺されていた。

 かつて村を徘徊していた“鬼”こと“タケ爺”という老人も、同様の得物を携えていたという。その上で、同窓会で石田が語っていた内容を加味すると、ますますその“タケ爺”がまだ生きていて、殺人に手を染めているように思えてならない。


 優司は視線をかつての同級生にして、今は夫婦としてパン屋を経営する染谷学と凛音におもむろに問いかける。


「なあ。ぶーちゃんや凛音はなにか、心当たりとかないのか? 石田や永友のこともそうだし、なにより昔いた“タケ爺”って老人について」


 これに対し、まずは大きな体を揺らし、ぶーちゃんこと学が首を横に振る。


「ぼ、ぼくはなにも……でも、“タケ爺”っていうのは、しっかりと覚えてるよ。い、い、石田君が昔、“鬼退治”って騒いでいたのは、お、覚えてるんだけど」

「鬼退治、か。確かに、あいつは同窓会にもその単語を口走ってたな。一体、どういうことなんだろうか」

「そ、それ以上は、な、何も……そ、そもそも僕は……石田君が、苦手だったから……」


 思わず優司は「ああ」と一人、納得してしまう。もっとも、当時のクラスメイト達は皆、石田と染谷学の関係性についてはよく知っていた。

 そもそも、“ぶーちゃん”というあだ名をつけたのは、他ならぬ石田だったのだ。学の“ぶ”と、当時肥満体だった彼の特徴を揶揄したのだが、それがいつの間にかクラスでのあだ名になり、親しみを込めたものへと変わっていった。


 カチャリ、というティーカップが擦れる音に、皆が一斉に視線を走らせる。学の妻となった凛音がコーヒーに口をつけ、温かいため息をついていた。


「鬼退治――私もその内容についてはさっぱりだけど、石田君はその“タケ爺”のことを“鬼”と呼んでいたんでしょ? ということは、その老人を“退治”する――そういうことだったんじゃあないかしら」

「老人を退治する……なんだか、物騒な話だな。けれど、あの石田ならやりかねないか」


 凛音がかすかに頷く中、真琴も顎に手を当てて考える。その視線はコーヒーの湯気の奥を見つめていた。


「ありえるかも。石田君は“タケ爺”のことを面白がっていたから、もしかしたら何度もその老人にちょっかいをかけていたんじゃあないかな? そういう意味では、石田君は“タケ爺”から恨みを買う人物としては、あてはまる気がする」

「しかし、そうなると永友は? あいつも、なにかその“鬼退治”に加担していた、ってことなのかよ」

「確証はないけれど、あの石田君の性格だからね。もしかしたら周りの人間を巻き込んで、無理矢理に“タケ爺”に嫌がらせをしていた、とも考えられない?」


 なんだか、妙にしっくりきてならない。その上で、優司はどこか思い出しながら、テーブルの上に視線を落とし言葉を紡ぎだす。


「そうか……確かに、そうかもしれない。俺も思えば一度だけ、その“タケ爺”ってのに会ったことがあるんだが、思えばあの時もあいつ――石田に無理矢理、誘われる形だったんだ。断ると厄介なことになりそうだったから、嫌々、付き合わされたって形だよ。もっとも、その“タケ爺”って老人のことは、まるで覚えてないんだけど……」


 隣に座っていた真琴が「ふぅ」とため息をつく。彼女は髪の毛をかきあげ、頭の中を整理しながら続ける。


「正直、その“タケ爺”ってのがまだこの村にいるってのは、確かにあり得ないように思う。けれど、石田君や永友君のことを考えると、無関係とも思えないのよ。今回の一連の事件は、その“タケ爺”って人に繋がっている気がする」


 その一言で、いよいよ一同は逃げ切ることができなくなりつつあった。心のどこかで「そんなわけがない」と否定したかった自分を、数日の間に起こった二つの殺人事件がはっきりと否定する。

 石田と永友の“死”――そこに共通する要素は、間違いなくかつて村を徘徊し恐れられていた“鬼”こと“タケ爺”なのだ。


 状況を整理したはいいが、見えてきた事実にどうにも重々しい空気がテーブルを包んでしまう。客もいない静かなパン屋の中で、優司達はしばらく無言で視線を泳がせる他なかった。

 だが、この張りつめた空気を、凛音のか細い声が震わせる。


「その件なんだけど――私なりに調べたところ、ちょっと“あて”がありそうなのよね」


 思いがけない一言に、全員の視線が彼女に集まる。クラスメイト達の驚いた顔がおかしかったのか、凛音は一度だけくすりと笑った。

 その大人びた風貌だけでなく、余裕に満ちた立ち振る舞いもあの頃の彼女とはまるで違う。


「“あて”――ってのは? なにか、心当たりがあるのかい?」

「確証はないけどね。けれど実は、その“タケ爺”って人のことを知ってそうな人物を、見つけることができたのよ。私のお母さんに聞いたところ、まだこの村の外れにある老人ホームにいるらしいわ」


 思いがけない一手に、誰しもが言い淀んでしまった。優司と純は互いの顔を見つめ、目を丸くしてしまう。

 真琴が「ふうん」と唸り、率直に凛音にその先を問いかけていく。


「かなり大きな手掛かりね、それ。それで、その“タケ爺”を知ってそうな人って、どういう関係性の方? なにか私達の知らないことを、教えてくれると良いんだけど」


 彼女の問いに、なぜか凛音はすぐに答えない。彼女はまた一口、コーヒーを口にしてわざと間を置いた。

 背筋を伸ばしたままカップを口に運ぶその姿は、ただただ優雅だ。十数年という月日は、ここまで人間を変えてしまうのかと、改めて感じてしまう。

 眼鏡からコンタクトに付け替えただけで、こうも切れのある眼差しを持つ女性だったのかと、改めてその秘められていた美貌にため息が出てしまった。


 心を落ち着け、やはり彼女は冷静にその事実を告げた。


「教えてくれるかどうかは分からない。けれど間違いなく、“タケ爺”のことを一番よく知る人物よ。かつての彼の――“奥さん”なんだからね」


 言葉は漏れなかった。ただ驚きによって誰しもが息をのみ、かすかな呼吸音が重なる。身を貫いた衝撃に誰しもがうろたえる中、それでもただ一人、凛音だけはその表情を揺らがせず、凛とした眼差しをカップの上に向けていた。


 コーヒーで潤したはずの喉が、ひどく乾いている。思わず飲み込んだつばの音が、ただただ大きく、不快に肉の奥底でうごめいた。

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