第58話 境界の都市テュリス

第58話 境界の都市テュリス


レクサム(あれが…魔王の強さ…対面した時俺は、威圧を感じていた…ただならぬ存在感に…あんな奴らと戦い続けていた「英雄軍」は、どれ程の強さだったんだ。)


レクサム(それと…あのパメラの急激な成長…アイツが魔力操作を掴んだ時も、内心驚きと嬉しさがあった…こいつは…この先俺と肩を並べるだろう…俺が「戦い守る存在」なら…パメラは「支えて守る存在」にな…)


ゼイル『おいっ!レクサム!ボケっとすんな!』

レクサム『おうっ!悪いな!』

レクサム(強くなるしか無い…もっと強い奴等と戦って磨くしか…)

レクサム『なあ!ゼイル!』

ゼイル『何だ!どうした?』


レクサム『置いて行かれるぜ!お前!』

ゼイル『その時は、追いついて見せるさ』


精霊界と獣界がある「シンボルビア森緑(しんりょく)」と人間界の境界線に位置する都市「テュリス」に辿り着く。


レクサム『ここは昔から…「エルフ族」と「アニマル族」以外の者達の侵入を一切拒んでいた…』

レクサム『だが…英雄軍の活躍によって友好が芽生え今では、悪しき心を写し測る「真偽の天秤」に掛けて問題無い者だけの立ち入りを許可している訳だ。』


シェルピー『それはどう言うものでしょうか?』

ゼイル『まあ要するに…悪い事をしているかまたは、悪い事を企んでいるかを試すと言う事だろ?』


レクサム『まっそう言う事だ。』


テュリスの都市は、沢山の冒険者達で賑わっており冒険者の皆さんは、ここ「シンボルビア森緑」の踏破を目指してここに集まるようだ。


パメラ『凄い…人が沢山』

シェルピー『剣や杖を持っている人達が、ほとんどですね…』


レクサム『この都市にいる奴らはほとんどが冒険者だ。この中にギルドも混じっているだろうな…さっさと探し出して始末したいが…精霊界に行くのを優先する。』

シード『冒険者からしたら…このシンボルビア森緑を攻略することは、冒険者の名を知らせるのに…どの依頼をこなすよりも手っ取り早いんだよ…』

シード『ここは…森緑大陸で最難関と呼ばれているダンジョンだからね…』


ゼイル『町に出ている依頼は、星3が関の山だろ…たまに変異個体と出くわすかもだけどな…』

シェルピー『そのへんいしゅ?とはどの様な存在なのですか?』


レクサム『魔導協会が、認定している星の数で表すとその危険性から…ざっと星4~5くらいだ。』

レクサム『俺達が前に入ったダンジョンが、星2の依頼だ。』


レクサム『大陸の攻略難易度は、森緑大陸が一番低く星4で認定されている』


レクサム『ダンジョンはその全体の難易度だからその分星が高い…』


レクサム『大陸・ダンジョン・討伐の難易度はそれぞれ別でありそれぞれの難易度を表している』


レクサム『討伐難易度は、魔の存在が変異した個体の場合…それ単体の討伐難易度だからな…』

レクサム『大陸は環境の難易度…ダンジョンは魔の存在の強さによっての難易度になる』


レクサム『今回入るシンボルビア森緑は、攻略難易度は「6」だ…』

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