第49話 公認魔法師認定試験4

第49話 公認魔法師認定試験4


リガロン『サイレント!』

ヴゥゥン

リガロン『天才さんヨォ』

リガロン『そんなに公認魔法師は、甘くねぇぞ!』


ピオリネス『何ですか?この人達は…審査官?また…嫌な過去を思い出します…』

?『お前は私と来い!お前は私が居ないと何も出来ないだろ!』

ピオリネス(大きい声を出されると…思い出す…嫌な記憶…)


ルイシス『すまないね…これも審査なんだわ…』

ルイシス『シャロウレーザー』


ピオリネス『ミラーリフレクト』

リガロン『音が消えている対象の魔法は、俺には通じねぇんだよぉ天才!』

ピオリネス『それすらも跳ね返します!』

リガロン『ああん?』

キィーン

ルイシス『考えなくても分かる私の特性と…あの子では…相性が悪すぎる』

リガロン(俺の特性を利用しやがった…)

リガロン(対象でない者の魔法は、通常通り俺にも通用するだが…あいつの特性はそれすらも跳ね返すのか…通用するままで…)

リガロン『ハハハハハッ!これだから…天才は面白い!圧倒的不利な条件下での戦闘…魔法師なら、いくらでもそんな状況下に置かれる』

ピオリネス『あ…言っておきますが…私貴方に興味無いです…』


ピオリネス『早く全て倒したかったので、探す手間が省けました。』


ピオリネス『それでは…サヨウナラ』

ピオリネス『ミラーリユース』

リガロン(女に負けてみっともねぇ…俺は昔から何も変わってないただ…天才に淘汰されるだけだ…)

ルイシス『一度反射させた攻撃を…再利用出来るのか…』


ピオリネス『それは…少し違いますね…鏡に映った対象のありのままを…鏡の中で出現させてその者にこの鏡が映した攻撃を使用させますので…』

ピオリネス『それと…まだ私魔法術一度も使ってませんけど…これは特性でして…』


リガロン(属性を一つ持って生まれてそれに…特性が宿っていた…だが俺は…魔法術を一つも使えなかった…)

ルイシス『生憎…私は出し惜しみをしないタチでな…』

ルイシス『ディープレーザー』

ピオリネス『今度は…深い色?』

ピオリネス『それなら…2人の特性を使いましょう』

ピオリネス『ミラーリユース』

ルイシス『お嬢さん…ぬかったな…』

ドォク

ピオリネス『!』

ルイシス『属性変化で水を毒にした』

ルイシス『言ったよな…出し惜しみはしないって…女の子に、こんな手を使うのは大人げ無いが戦場では当たり前だ!』

ルイシス『勝った者が征する。』

ピオリネス『あの最初の攻撃で、特性に属性を付与していた…わざと後で変化させるために…そして特性が発動する前に変化させる』

ピオリネス『でも何故…通用しないの…』


ルイシス『ああ…言って無かったっけ?アイツ…通用しないのは…発動し対象の音が消えた最初だけって…』


ルイシス『俺の属性は…水だけだ。似た者同士の意地って奴さ』

ピオリネス『フフ』

ルイシス『何がおかしい…試験者』

ピオリネス『貴方達…一級落ちたでしょ』


ルイシス『!』

ルイシス『ああ落ちたさ…天才にうちのめされた…だが恨んじゃいねぇ』

ルイシス『1人は、その後出門する際に七大特有魔法を更新させた。』

ルイシス『長年変わることの無かった。記録を塗り替えた。』

ルイシス『もう1人は、特性を2つ持っている子と…もう1人は、剣が異常に上手い奴だ。』


ルイシス『あの時も、ジュベールさんが直接審査してた…あの人に、拾って貰わなかったら今の私達はどうなっていたんだろうな…』

ピオリネス『話は終わりましたか?』

シュー

ルイシス『毒の治療…魔力の質が違う』

ピオリネス『えっと…もう私に攻撃が通用しませんがまだ何かありますか?』

ルイシス『何も無い…』

ドサッ

ピオリネス『ふぅー少し汚れました…この服お気に入りなのに…』

ピオリネス『私も…あの家には帰らないと決意がありますので…』


ユリウス『ソリッドブレイド』

魔法師D『炎属性か…なら私の魔力耐性で十分…』

ユリウス『いや…それは違うな』

ザァク

魔法師D『何!?魔力耐性を貫通しただと…これは…』

ユリウス『そうだ!俺の特性と属性に最も相性が良い魔法術…』

ユリウス『少しだが…属性融合だ…』


ジュベール『ほう…あの歳で属性融合をか…これは将来楽しみだな…』

ジュベール『炎と水を組み合わせて炎属性の耐性を水で破った訳だな…確かに少しは出来る者だ…』


ジュベール『だが…戦場では常に死角を狙われる…やれ…』

魔法師C『捕捉魔法…』

魔法師E『捕捉魔法』

魔法師F『捕捉魔法!』

ユリウス『そう来ると思っていたよ…』

シュン

ザッ!


ランザリオ『本当に…ユリウスは応用術が上手いな…これも常識ですが』

ジュベール『瞬間魔法の…他者への使用だと…』

ユリウス『この位出来ないと…此処は出られない』

ユリウス『ソリッドラッシュ』

ザッザッザァーン!


ランザリオ『私…人を傷つける事が出来ない常識がありまして…こう言う試験は苦手なのです。』

ランザリオ『ですが…貴方ほどの強さならこれで十分…』

魔法師C『これは…捕捉魔法…』

ユリウス『あぁあ…ランザリオに、そうやってあまり傷つけない攻撃をしない方が良いよ…特性使っちゃうから…』


ランザリオ『他者にした行いが、自分に返ってくると習いませんでしたか?常識ですよ』

ランザリオ『またカウンター使ってしまいました。他者が使用し、私が受けてしまう攻撃を全て自動で返してしまう特性を…』


パメラ『いけない…』

ユリウス『パメラさん…危ないですよ…』

魔法師A『何だ…あの攻撃は…』

ジュベール『ああやって…気の弱い者は、トラウマを持ってしまうそれは…治せないんだ。パメラさん』

パメラ『きっと治します。』

魔法師A『分かる…私のトラウマが消えて…』

ジュベール『彼女の回復術は、心の傷まで治せるのか…淘汰される屈辱、様々なトラウマ…負けて落ち込む心それすらも…忘れさせる訳では無いんだな…』


ジュベール『どうやら…今年も…私が追い込まれるらしい…』

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