第44話 冒険者の最低限

第44話 冒険者の最低限


カルドラ『加護魔法とは、自身の持つあらゆる耐性を他者にも付与出来る魔法だ。』

カルドラ『だがこの魔法術は、同じく応用術の一つである「付与魔法」も、扱える必要がある』

カルドラ『付与魔法で行えるのは、自身が持つ元々の属性と属性変化によって得た属性を武器や他者に一時的に付与したり、さっき伝えた加護魔法として耐性を付与したり、回復術の効果を一時的に追加したり、紋章術と組み合わせて様々な効果と組み合わせて付与したり、結界術なら耐性を付与させて強化したりも可能になるまた、召喚術で呼び出した存在に、自身の耐性を付与させる事だって出来る』

カルドラ『応用術は、扱えれば扱える程魔法について理解が深まる正に、万能の魔法術だ。』

カルドラ『冒険は、これらが必須となる他の大陸で活躍する冒険者はこれらが出来て当たり前の「冒険者の最低限」なんだ。』


カルドラ『つまり、君達2人に冒険者として活躍する為に覚えて欲しいのは、魔力操作・魔力感知・魔力耐性・加護魔法を扱う為に必要な付与魔法と保険である召喚術と結界術の7つだ。』

カルドラ『だが、保険である召喚術と結界術は君達のお仲間さん達が覚えているので今は良いだろう』

カルドラ『なので最低限この五つは覚えて行って欲しい』


カルドラ『魔力操作と魔力感知は、大体掴んでいるみたいなのでこれも省こう…』


カルドラ『では、魔力耐性についてまずは覚えて行こう休暇はあと4日…まあ君達ならすぐ覚えられるだろう』

カルドラ『何故魔力耐性が、必要不可欠か…それは、砂漠なら脱水症状はもちろん干からびるのが落ちだろう…』


カルドラ『水中なら、溺死と水圧により押し潰されて終わりだ。とある大陸なら肺が凍り付き生きたまま凍るだろう。更には、皮膚が焼け爛れ数秒も持たない場所もある』


カルドラ『君たちに…そんな目はさせたく無い。だから覚えてもらう。』

カルドラ『魔力耐性のやり方は、まず自身の持つ属性を引き出す事だ。では…シェルピーさんからやってみよう』

カルドラ『君の持つ属性で一番強い水と風と地のどれかでやってみようまずは、水から…』

カルドラ『水なら静かな音と共に滴り落ちる。イメージを思い浮かべてみるとやりやすいな』

シェルピーさんは、目を瞑りイメージし始めたすると、シェルピーさんの身体が青色に輝き出した

カルドラ『それが属性を、引き出し身体に纏わせる方法だ。その状態ならある程度の炎属性を防げるだろう』

カルドラ『引き出し具合で、耐性はいつでも挙げられるまだそれは、やり始めなので少ししか防げない…だが、少しずつ引き出す属性のイメージを強めて行けば防げる範囲も広がっていく』


カルドラ『よし後は、風と地だな…風は心を落ち着かせて静かに吹き抜けるイメージを…地は、大地に自然が生い茂るイメージを思い浮かべるんだ。』

先程と同じように、目を瞑りイメージするとシェルピーさんが様々な色に輝き出した

カルドラ『微かだが、出来ている他の大陸ではこれの3倍は出来ないと…加護魔法も、効力が弱まるだろう。』

カルドラ『なんたって、仲間全員を護りながらその状態を維持し続けなくてはいけないからな…』


カルドラ『まあシェルピーさんなら可能だろう…あの公認魔法師の、ニイさんも応用術が扱えるみたいだし2人で行うのも一つの手だな…』

カルドラ『光属性は、済まないが希少属性なので同じ属性を持つニイさんに、聞くのが良いだろう』

カルドラ『問題は、パメラさんだ…』

カルドラ『これも済まないが、後回しにしたのは他でも無い属性が分からないからだ…だが属性を知る者の、心当たりがある。』

パメラ『!』

カルドラ『精霊王…全ての妖精王を従える精霊界の皇帝だ』

カルドラ『何でも、何千年も生きている上に魔法についても詳しいはずだ。』

カルドラ『元英雄軍の1人だしな…』


カルドラ『英雄軍は、魔導協会が認知している名が載っている者も居るだろう』

カルドラ『君達の旅の目的ついでに、寄ってみると良い英雄軍によって精霊界も獣界も人の入国を許可しているのでな…』

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