キョウカザキ・マガペ奈落落とし

釣ール

おかえりなさい

 すがってはちぎる毎日ばかり閲覧してしまうのは、人間と密接になっているからだろうか。

 キョウカザキ・アガペは生活を記録するカムベルや嘆くシルべとは親しいけれど、二輪の理解できない行動に悩むこともあった。


 目の前にいる人間の負の側面。

 笑顔でキョウカザキは見ているけれど、蟻地獄に落ちてもがいた方が好転しそうな相手だったら落とすべきだろうか?

 見つめるべきだろうか?


 まだ芽が出た時は知恵熱のような身体の火照り植物ながら経験したこともあるけれど、本能による活動でも起きると知った後に落胆して以来恨みに変わった。


 人間は罪や業で物事を考える時代もあった。

 植物からしたら聖人君子も厄介者なのに、


 一人の物差しで生きている丁度いい悪人である相手を微風で落としてみる。


 ここでキョウカザキは違和感を覚えた。

 せめてものはなむけにキョウカザキは自分の花弁を奈落へ落とした。


 罪なんて植物世界にはない。

 だからそうしただけ。

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キョウカザキ・マガペ奈落落とし 釣ール @pixixy1O

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