第13話 海

 フィッシュの能力はかなり有用だった。


 泳ぐ速さはかなりの物で、何度かぶつかりながらもなれる事ができた。


 そして何故か使えるカニやエビは甲殻が固く、シャコのパンチ力にカイは毒針を出したりと、いろんな事を試しながら海に向かっていた。


 他の能力は水中ではかなり制限された。


 水中に住む虫や植物、動物は少ないもんな。


 今はフィッシュの体にゴブリンキングの腕を出しているが、何とも言えない気持ち悪さだ。


 ただ、この腕があると水草をかき分けたり、泥の中からカイや眠っている魚を掘り起こしたりとかなり役にたつ。


 水中での魔物は意外と多く、食べていると能力が多くなっていってる事があり、現状使いこなせていない能力が多い為、見て見ぬふりをしていた。


 3週間後海に辿り着いた。


 やっぱ海は広いな。


 前も下も地面が見えなく、少し怖くなった。


 急に吸い込まれている事に気付いた。


 そこには大きな口を開けたクジラがいた。


 いきなりでびっくりした事でそのまま飲み込まれてしまった。


 中は暖かくぬめっとしていて、徐々に痛みが出てきだした。


 消化されかけてるじゃないか。


 そのことに焦り、中から攻撃をしだした。


 悲鳴みたいなものが聞こえてきだした。


 鑑定をかけると同じBランクで高Levelだった事にこいつを倒せば進化が出来るかもと体中を噛みつき、殴り、魔法を撃ちまくる事30分後、倒す事ができた。


 うわー!


 Level198て!


 後、2Levelで進化やったのに。


 落ち込んでいるとクジラ、もといホエールキングの死骸に目を向けると他の魔物に食べられていた。


 そいつは俺が倒したやつや!


 その時、空から来た魔物にホエールキングが持っていかれた。


 うそーん。


 はぁー、また強い魔物を探すか。


 泳ぐ事、2カ月強い魔物が見つからずフィッシュの能力の修行をしていた。


 かなり使える様になったかな?と思っていたらついに見つけた。


 名前 なし 種族 シャークキング Bランク

 Level152/200

 HP1860/1860 MP1600/1600

 攻撃力1500 防御力1500

 魔力1360 魔防力1360

 敏捷力1400

 スキル

 突進Level8 水中適応LevelMax 水魔法Level8 身体強化Level6

 噛み砕くLevel8 鮫肌LevelMax 血液嗅覚Level7

 称号

 鮫王


 血液嗅覚

 血の匂いに敏感になる


 鮫肌

 皮膚に触れるとダメージを与える


 フィッシュの能力をどの位使いこなせているか、試してやる。


 まずはカジキの様に頭を尖らせてカニの甲殻で固くし、突進した。


 シャークキングは避けるが、ヒレに少し掠めた。


 シャークキングはその時に噛みついてきた。


 甲殻で固くしていたが、甲殻にヒビが入る。


 体から棘を出し、シャークキングの口の中に傷を作る。


 ふぅー、まだ甲殻はそこまで固くないのか。


 やはり、実戦こそ能力の理解が深まるか。


 今度は体の体積を増やし、イカの様に足を10本出した。


 シャコのパンチは音速になる事もあると言う。


 どんな攻撃力になるのかなと、わくわくして攻撃をした。


 水中の中でドンと音がして、衝撃が水中を走る。


 おおぅ、ここまでとは。


 シャークキングはボロボロになり、肉片が漂っていた。


 《経験によりLevelが上がりました。進化が可能です》


 どんな進化なんだろうね。


 俺はわくわくして進化欄を見た。

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