第9話 

怪物を討伐し、異境を解決したその帰り後始末の書類を提出するのか…と考えていると澪がそれを察したのか

「ねー」

「なんだ?」

「私たちって中学生だよね」

「なんだ哲学かなら今は御免だ」

そうして歩いていると…

(……。誰だ)

視線を感じた。だが、周囲から気配も空気の流れも乱れていない。

どうやら澪も感じ取っていたらしく、少しだけ拳を握り、臨戦態勢をとっていた。

「…1人…?いや、何人だこれは、」

「ん〜…わかんね」

気配がない。だが、確実に視線は感じる。

…だが、殺気、敵意は無い。

敵ではないならこちらから仕掛けないが…

「、澪。どう思う」

「敵…ではねぇような…?なんか、こう。ふわっと    したオーラが…」

「何いってんのお前」

「いや!ちゃうんすよ!マジで!」

「…了解した。そこまでなら仕掛けない。」

結局、視線が誰のものか分からずじまいで帰宅した。

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