VTuberの中の人がもれなく全員イケメンだった件について

@Rilychan

第1話 大手Vtuber事務所にスカウトされた件

「ッ……ああー!クッソ…ッ負けたー!」


「うみ、今のは敵が横にくるのわかってただろ?」


「うみちゃんドンマイだよ〜!」


「先輩次は僕がやりましょうか?」


「ゆきだぁーってろ!」


「かえでせんぱーい怒られましたー助けてくださーい」




ってな感じで俺は放課後友達の家に集まってゲームをするのが日課だ。


「咲マジでエイム上手くなったよなぁ〜」


「いや、お前のおかげだよ。お前が辛抱強く教えてくれたから…ありがと…」


「咲ちゃん照れてる〜」


「…るせっすよかえで先輩…」


「いや、才能あるってまじで!……なっ!みんな!」


・わかる

・ほんとに2ヶ月前に始めたのか疑うレベル

・咲くん上手くなってる!!

・あーこの4人てぇてぇ…


「はは…どーも。」


俺の友達、うみは半年前から配信活動をしている。顔出しはしていない。手元だけを映して配信しているのだ。フォロワーは3万人…だっけ?

多いのかは知らん


ただ、俺はこの人達とゲームするのが楽しい。

だから、配信すると言われても特に意識することはなく、単純にゲームを楽しんでいる。


「俺、そろそろ塾あるから帰んなきゃいけねーわ」


「お、おけおけ!じゃあ配信もここまで〜!またなみんな!おつうみ〜!」


うみはこいつの配信活動名


本名 夏目翔斗(なつめしょうと)


そして俺は咲


さすがに名前をネットに出すのははばかられるから、俺の本名夜咲春斗(よるさきはると)から咲を取った。


そして3年の先輩 秋山瑞希(あきやまみずき)

1年の城田千冬(しろたちふゆ)


俺と翔斗は2年、年齢は違えど仲がいい4人組だ。瑞希先輩は3年の友達とも仲が良く生徒会長をしている。


千冬は何故か俺らに懐いている。

千冬の性格から同い年のやつらとは気が合わないんだろう。千冬も俺と同じように翔斗に声をかけられた1人だ。



そして次の朝━━━━━━━━━━━


いつものように俺と翔斗、千冬で登校していた。そしていつも……


「おはよー!」「ねぇ翔斗、昨日のあのドラマ見た〜?」「ちふゆくーん!昨日のストーリー面白すぎたんだけどwww」


「おはよー!」「おはようございます」


「……キャー!!!!!」


挨拶しただけで女子からの黄色い声援


翔斗は学校でも特に人気者

おれは翔斗とは真逆の性格かもしれない


基本1人が好きで、本が好きだった。そんな時に翔斗に出会ってゲームを教えてくれた。



一方女子の間では━━━━━━━━━━━


「遥斗くんまじやばぁ…顔面国宝…」「いやまじ顔面偏差値えぐすぎ」「今日瑞希先輩と一緒じゃないんだぁ」「千冬くんなんかエロくない?今日!?!まじ死ぬ」「ホクロずるすぎな!?」


「遥斗くんの笑顔が見たいッ!!」


「いやぁ、まじこの高校入ってよかったわあ〜」「え、この3人の中だったらみんな誰派!?!?まぁ私は瑞希先輩なんだけどねぇ〜」「だ〜か〜ら〜!!選べないんだって!!」


もちろんこれは日常茶飯事である。


2年生ズはこれを知らない━━━━━━━━━━━━━


「僕エロいのかぁ…昨日夜遅くまで勉強してただけなのに。」


「ん?千冬ぅ〜?なんか言ったぁ?」


「いえ、それでは僕はここで」


「あ、うん!また昼休みな!」


「遥斗せんぱい、オススメの本昼に返しますね」


「あ、うん…感想待ってる」


俺は嬉しくなった

千冬とは本の趣味が合うから…



女子達「キャー!!!!!」


「??」


翔斗とは前後の席

次回作に出るゲームの話をしていた


「いつ発売だっけ?」


翔斗は携帯を取りだした


「えっとぉ〜6月の…」


ガタンッ


翔斗がいきなり席を立った


「?…翔斗…どし…」

「お、おい…おいおい……おい!スクナギプロダクションからスカウトのメールがきてる!!!」


ん?


スクナギプロダクション……翔斗が好きなブイチューバー…?が沢山いるところだっけ?



「スカウトだよ!!!!スカウト!!しかも俺ら4人で━━━━━━━━━━━━」



ここから物語は始まるのであった

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