第12話 残された時間

この本を執筆している時点で、僕はまもなく51歳になる。


自分の寿命など分かるはずもないが、なんとなく90歳かなと思っている。


そうしたら残りの時間は39年(=90歳-51歳)だろうか?


いや、もっと短い。


睡眠時間を差し引く必要がある。


僕は8時間の睡眠が自分にはベストだと思っているが、この睡眠時間はいわば「非活動期間」だ。

一日の1/3に相当する。


したがって、この「非活動時間」を差し引かないと「実質的な活動時間」が出てこない。


人生で残されている時間(=残りの年数)も同じだと思う。


名目的には39年に見えても、そのうちの1/3である13年は睡眠時間=非活動時間なのだから、

自分に残されている「実質的な活動年数」は26年になる。


これは自分でもショッキングな気づきだった。


自分も年をとっていく。

20年後も自分が今と同じ体力や気力を維持できているかどうかは分からない。


実質的な活動時間があと26年なのに、

今からまだ10年間もサラリーマンを続けるという考えは僕にはない。

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